幹事クリタのコーカイ日誌2002

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9月4日 ● 企業の不祥事。

 日本ハム、三井物産、東京電力と立て続けに業界を代表するトップブランドが不祥事を起こし続けています。それも誰か個人が悪いとか、その企業が悪いとか、個々の問題として捉えるには、あまりにもパターンが同じ。三菱自動車であろうが雪印食品であろうが、日本の会社はすべからく同じ病原菌を持っていて、それが発現するかどうかの差でしかないのかと思います。

 「これくらいは良いだろう」「誰でもみんなやっている」という言い訳体質と見て見ぬ振り。問題になりそうなら「とにかくなかったことに」という隠蔽工作。さらに問題を先送りして、より傷口を広げ、より大きな問題となっても虚偽の報告を続ける。最後はとにかく涙を流して謝って終わり。一部の人間が詰め腹を切らされて、組織を生かそうとする。

 もちろん、こうした体質を「日本病」だと切り捨てて高みから批判するのは簡単です。問題は、そんな批判をする人も「日本人」である以上、実は病から逃れられないことです。たまたま業界トップ企業だから、どこからか不祥事が漏れてマスコミの標的になっているだけで、本当は多くの、いやほとんどの会社で、大なり小なり同じようなことは行われているのです。

 綺麗事だけではビジネスはできません。理想論や正論だけ主張していてもぶつかるだけで、円滑に物事を進めるのなら、ある程度「清濁併せのむ」ことも必要になります。多分日本のビジネスのやり方は、中国などから見れば、まだまだ甘ちゃんだろうとさえ思います。それまでも「日本病」だと言ったところで何になる、と言う話です。

 もちろん行き過ぎてはいけないし、歯止めをかけられない正常なビジネス感覚を失ってしまうのは、やはり企業風土にも問題があるだろうとは思います。しかし、単に偉そうに批判だけしているマスコミ(特にテレビ)を見ていると、かなり腹が立ちます。だって報道は偉そうだけど、そんな報道を支えているマスコミの営業は、時にもっとシビアなビジネスをしている時もあるのですから。


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