幹事クリタのコーカイ日誌2002

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8月21日 ● 名古屋東映閉館と高倉健。

 名古屋栄にある名古屋東映劇場が9月に閉館になるそうです。大手邦画の封切館としては、名駅の松竹座、伏見の名宝劇場と並ぶ映画館だったわけですが、松竹座はすでに今年1月に閉館になり、名宝劇場も今年12月でその歴史を閉じるということで、名古屋の老舗映画館も年内に揃って消えてしまうことになりました。

 名古屋東映劇場で僕は何十本という映画を見てきましたが、一番心に残っているのはまだ映画にのめり込み始めたばかりの大学1年の冬、1980年1月に『動乱』という映画を見た時でした。正月明けで大学はまだ冬休み、たまたま応募して当たった試写会の券を持っていそいそと出かけて座った席が、かなり前の方で「ちぇっ、ここでは映画が見にくいな」と思っていました。

 試写会ですから映画が始まる前に司会者が出てきてちょっとした挨拶なんかがあります。退屈だなぁ、と思ったその時、目の前の舞台に出てきたのが映画の主役、高倉健と吉永小百合でした。いやぁ、ぶったまげましたね。目の前に日本映画界を代表する二大スターが立っているんですから。

 当時高倉健は40代半ば、吉永小百合は35才くらいのはずですが、そのスターだけが発するオーラに僕は圧倒されていました。映画自体は、東映ならではの大仰なだけのドラマだったのですが、目の前で見た高倉健、吉永小百合のパワーが大したことはない映画まで感動的にさせてしまったな、という覚えがあります。

 18才で見たナマ高倉健、ナマ吉永小百合は、僕の映画嗜好に強烈な影響を与え、未だにずっと邦画好きなままです。特に健さんが出てくると訳もなくグッとくるんですよねぇ。もうすぐ僕もあの頃の健さんの年齢になります。年だけ近くなっても仕方ないんですけどね。


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