幹事クリタのコーカイ日誌2002 |
7月25日 ● 被害者のプライバシー。 最近よく言われる被害者の人権問題。加害者が未成年の場合は、あれほど人権に配慮し人物が特定されることを避けようとするのに、被害者の方は、これでもかとばかりにあらゆることを報道されてしまいます。今回起きた群馬の女子高校生拉致殺害事件においても、被害者の女子高校生の氏名や写真はもちろん、通っていた学校、自宅、中学時代の部活、将来の志望のことまで事細かに報道するマスコミに疑問を感じざるを得ません。 犯罪の再発を防止するために、どういう経緯で事件が起き、どういう対策を取るべきかを示唆するために、ある程度その犯罪について報道することは教育的効果も考えて必要だとは思います。今回の事件では、彼女は犯人に道を聞かれてそのままクルマに乗り込んでしまいました。だから知らない人に道を聞かれても、決してクルマに同乗してはいけない、と子どもたちに教えることは必要でしょう。 しかし、だからと言って彼女の氏名や写真や自宅や学校名が必要だとはとても思えません。むしろプライバシーを明かされた家族や学校、周囲の人々に対する二次被害の方が、ずっと心配です。興味本位でお涙頂戴の非人道的取材をするマスコミの姿が目に浮かぶようで、犯人に対する怒りがかえって削がれるくらいです。 被害者とその家族を二重三重に傷つけるような報道を控えるよう、早くマスコミは自分たちで規定を定めるべきでしょう。でないと、そのうちもっと厳しく法律で制限されてしまうことになると思います。まさに自業自得です。 追記:被害者の女子高校生が自分から犯人のクルマに乗り込んだのか、もしくは無理矢理連れ込まれたのかは現時点ではまだ解明されていませんでした。強引に車内に拉致されたのだとしたら、彼女には全く非はありません。被害者の名誉のために追記させていただきます。 |
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