幹事クリタのコーカイ日誌2002

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7月24日 ● リナレス日本初見参。

 キューバの至宝リナレスがいよいよ日本デビューしました。広島戦から登場すると聞いて、早速チケットを手にナゴヤドームに駆けつけて「初リナレス」を見てきました。

 打席に立った雰囲気は、さすがに大物というオーラを感じさせますが、かつてアトランタ五輪で活躍した頃に比べると随分と貫禄十分に、と言うよりも「太ったなぁ」という感じです。当時はしなやかで豹のような俊敏さとパワーを兼ね備えたという印象でしたが、生で見るリナレスは豹というよりは熊のようでした。

 2回裏、五番に座った注目の第一打席。ランナーを塁上に置いての初球、思いっ切り振って空振り。しかし豪快なスイングに観客から歓声が起こりました。とは言え「これは当たらないんじゃないの?」という感じで、案の定空振りの三振。その後も三番福留、四番立浪が好調なのでチャンスのたびに打席が回ってくるのですが、凡退を繰り返しファンのため息を誘います。

 もしかして、これはキューバ製の大型扇風機?というイヤな予感の中、1対1の同点で迎えた8回裏。またもランナー2人を置いて4回目の打席に入ります。グワッシと振ってボールの上っ面に当たった打球は三遊間に。これがバウンド良くサードの頭を越えてレフト前に転がります。ランナー2人が相次いでホームに還り、見事勝ち越しのタイムリーヒットになりました。

 福留のように糸引くような美しい打球を放っていたわけではありませんが、それでもきっちりとタイムリーを打つあたりは、さすがリナレスというべきなのでしょう。必ずチャンスに打席が回ってくるのも、大物ならではの引力だと思います。

 ただ正直、年齢からくる衰えは隠せません。バッティングの粗さはもちろんですが、途中から入った3塁守備でも、ボテボテの三遊間のゴロに追いつかず内野安打にしていました。あの動きの鈍さは、とてもかつてのリナレスとは思えません。月給わずか48万円。しかしキューバとの親善を考えると安易にベンチに置くわけにもいかない難しい選手を抱えて、山田監督の苦悩はさらに深まりそうな気がします。


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