幹事クリタのコーカイ日誌2002

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7月14日 ● 名古屋人は“お茶”好き。

 先日、我が社の営業をしている50代のベテラン社員が「ようやくクライアントの担当者にお茶でも飲もうかって誘われてね」という話をしていました。新しい担当者に少し胸襟を開いてもらった、ということです。単に会議室や応接室だけでの会話ではなく、お茶でも飲みながら四方山話を聞けるようになれば、多分営業としては少し相手に食い込めた、という実感があるのでしょう。

 考えてみれば「お茶を飲もう」という誘いは不思議なものです。以前ある女性と少し話をしたいことがあったので「会社が終わってからちょっとお茶飲んでいかない?」と誘ったら「わたしあまり喉が乾かないのでお茶は飲まないんですよ」と真面目な顔で断られたことがありました。それは「クリタさんとツーショットなんてイヤだわ」というニュアンスではなく、本気で文字通り「お茶(コーヒーor紅茶)を飲みたくない」という意思表示だったのでビックリしたものです。結局その時は電話で話を済ませてしまったのですが、本当は電話よりもお茶でも飲みながら話したい話題ではありました。

 喫茶店で世間話をしながら、頃合いを見計らって肝心の話題を切り出す、というやり方は、日本人特有の文化なのかどうかはわかりません。あまり外国映画や小説では、そういうシーンは見覚えがないので、多分そうなのでしょう。もっと言えば、愛知・岐阜は人口当たりの喫茶店数が日本一だそうですから、特に名古屋周辺ではそういう風習が盛んなのかも知れません。昔から「茶どころ」と言われる土地柄でもありますし、喫茶店文化は独特な発展を遂げていますからね。

 もっと言えば、これが「食事」や「お酒」ではないところも、名古屋らしい気がします。質素で倹約家で夜が早い名古屋ですから、食事やお酒じゃもったいないし遅くなる、やっぱり喫茶店でコーヒーでも飲みながらというのが性格に合っているのでしょう。

 かく言う僕も喫茶店は好きで、いくつかお気に入りの店があります。お気に入りのレストランやお気に入りのバーよりも、お気に入りの喫茶店がなくなる方がショックですから、相当の「お茶好き」なのだと自己分析しています。

 

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