幹事クリタのコーカイ日誌2002

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7月13日 ● 大相撲は存亡の危機。

 地元名古屋で開かれている大相撲名古屋場所ですが、なんと毎日6割程度の入りだとか。かつての若貴ブームの頃はチケットが取れなくて大変だったのに、まるで嘘のようです。ブームというのは、本当に後の反動が怖いものです。サッカーだって、うかうかは決してしていられないと思います。

 現在の大相撲に人気がない原因は、何と言ってもフレッシュなスター不足です。今場所は特に上位陣の故障欠場が目立っていますが(横綱大関6人中4人が休場は酷すぎます。料金半額にしたらどうでしょう?)、ベテラン力士だけではなく、若い伸び盛りの力士が結構故障しています。折角次代の新星として番付が上がってきても、故障するたびにまた一から仕切直し。結局はいつの間にか輝きも失せてしまって並みの力士になってしまっています。

 ただ新しいスターが登場しないのは、故障のせいばかりではないと思います。相撲人気の低迷による有望な若者の相撲離れ、指導者の力量不足、そして安易に学生相撲出身者や外国人力士に頼ったスカウティングのつけがここにきて綻びを見せてきたのでしょう。

 若貴ブームの時だって、結局二世力士の二人と外国人である曙に支えられただけで、相撲協会が自力でスターを育て上げたわけではありませんでした。相撲協会としても、故障防止のための体調管理方法から、スカウトのやり方、巡業のあり方、もちろん現在の番付システムや土俵の広さまで、抜本的な 改革をしていく必要が早急にありそうです。

 ただ新任の北の湖理事長は頭の回転が速いしっかりした親方のようですが、いくらかつての大横綱と言えども、果たして年少の身で協会の頭の硬い親方たちを説得して改革できるのかは心許ない気がします。歌舞伎や能狂言のように大相撲も保護されるひ弱な伝統芸能になってしまう前に、今が存亡の危機だと自覚して、自ら立ち直ってもらいたいものですが。


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