幹事クリタのコーカイ日誌2002

[ 前日翌日最新今月 ]


 
7月12日 ● アメリカでも野球離れ?

 いろいろなメディアで取り上げられていますが、アメリカのメジャーリーグ・オールスター戦が引き分けに終わって物議を醸しています。日本のプロ野球とメジャーの違いのひとつに「引き分けがない」ということは、過去にもしばしば言われてきたことなのに、まさかたかが延長11回程度で「選手が疲れてもう残っていないから」などという理由で引き分けにしてしまったのでは、ファンが怒るのも仕方ありません。

 しかも、このオールスター戦ではペドロ・マルティネスとランディ・ジョンソンという大投手が揃って「家族旅行に行くから」「休養したいから」などと言って辞退したということもありました(マルティネスは元々故障が原因ですが)。これまで日本のプロ野球と違って、メジャーリーガーは何よりもファンを大事にするし、オールスター戦も大変な名誉だと思っているので、お祭り気分ではなくみな全力を尽くす、などと伝えられていたのに、「なんだアメリカでも日本と同じじゃん」という感じです。と言うか、日本でも松坂大輔が今回出場辞退していますが、彼は故障をおして何とか出場しようと頑張ったけど結局諦めた、ということで、まだファンの気持ちを大事にしています。

 もちろん、こんなメジャーの選手たちの気分が伝わっているのでしょう。なんとオールスター戦の視聴率は今年史上最低だったそうです。日本から見るとまるで野球のユートピアのように伝えられているアメリカでも、実はいろいろ綻びが目立ち始めていて、ファンの野球離れが進んでいるようです。

 僕には日米ともに野球というスポーツ自体が「老化」してきたような気がします。長らく同じルール、同じ体制のもとに興行を続けてきた弊害が、保守的で古臭いというイメージを持たれてしまい、若年層を筆頭に野球離れが起きているのでしょう。一度そういうイメージができてしまうと、簡単にはひっくり返すことはできません。関係者は「野球」そのもののブランド再構築を真面目に考える時期にきているのではないでしょうか。


とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。


この日記をマイ日記才人に登録する