幹事クリタのコーカイ日誌2002

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7月8日 ● つまらないウィンブルドン決勝。

 昨年のウィンブルドン男子シングルスは歴史に残るような感動的な決勝戦でした。ともに決勝戦で涙を呑んだことがある二人のベテランが、ラストチャンスという意気込みで白熱したゲームを展開、結局過去に三度も準優勝に泣いたイバニセビッチがラフターを下してドラマティックな優勝を果たしました。

 その昨年の勝者も敗者も姿を見せない今年のウィンブルドンは、たださえ寂しい顔触れなのに、さらに次々と有力選手が姿を消していき、準決勝のヒューイットvsヘンマンが実質的な決勝戦。これをストレートで制したヒューイットが、決勝でもナルバンディアを圧倒してあっさり優勝を決めてしまいました。

 決勝戦が一方的になることは、単にビッグネームと無名の選手の対決だからということではなく、準決勝の内容の差があまりにもありすぎたことから予想できました。テニスでは時々彗星の如く若い選手が現れることがあります。かつてのマッケンローやベッカーがそうでした。しかし、今回は残念ながら有力選手がバタバタと倒れてしまい、単にドローに恵まれた選手が上がってきてしまっただけ。とてもナルバンディアのテニスは、ウィンブルドンの決勝でヒューイットと戦うレベルとは言い難かったようです。同じセンターコートでも決勝戦ではなく一回戦のようなレベルの差がありました。

 こんなにつまらない決勝戦になってしまったのも、昨年があまりにも素晴らしかったからだ、と思うしかありません。テニスの神様が昨年ファンに夢のような決勝戦をプレゼントした代わりに、今年はこれで我慢しておきなさいと言っているようです。

 

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