幹事クリタのコーカイ日誌2002

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6月27日 ● ブラジルvsドイツ。

 ブラジルはW杯出場17回連続、ドイツも2回の不参加以外は全て出場の15回。もちろん参加回数の1位と2位(イタリアも15回)です。W杯の通算勝利数もブラジル1位、ドイツ2位。優勝回数も1位ブラジル4回、ドイツはこれもイタリアと並ぶ2位の3回、決勝進出回数はともに今回で7回目と最多タイ。まさにサッカー大国として世界のサッカーをリードしてきた南米と欧州の代表がこの両国です。

 僕が子どもの頃、ブラジルには“神様”ペレがいました。ブラジル3回目の優勝となった1970年大会で大活躍したペレは、まだ小学4年生だった僕が初めて名前を覚えた外国人サッカー選手でした(日本人では釜本、杉山らメキシコ五輪胴メダルメンバーの名前を知っていました)。ペレは当時現役でありながらすでに伝説の人物となっていました。

 次の1974年大会ではドイツ(当時は西ドイツ)の“皇帝”ベッケンバウワーが円熟期を迎えていました。それまでサッカーで活躍するのはフォワードばかりだと思っていたのに、聞き慣れない「リベロ」というポジションでチームを引っ張るベッケンバウワーのカッコ良さは格別でした。この大会では“爆撃機”ミュラーがゴールを量産して大活躍をするのですが、それでも“皇帝”の重みと存在感は抜群でした。

 この2人がアメリカのニューヨーク・コスモスというクラブにチームメイトとして在籍した時は、驚きかつ興奮しました。中学生の頃に「夢の共演」として興奮したのは、このペレとベッケンバウワー以外は、PYGのジュリーとショーケンくらいです(って、ほとんどの人が知らないだろうなぁ)。もっともどちらもパッとしないまま短い夢で終わってしまいましたけど。

 その後、ドイツが1990年大会、ブラジルが次の1994年大会で優勝をしていますし、幾多の名選手も生んでいますが、未だに僕の中ではこの両国を代表する選手はペレとベッケンバウワーなのです(ブラジルの1982年大会「黄金のカルテット」も実にファンタスティックでしたが)。

 ところで、すでに「W杯の七不思議」として良く知られていることですが、これほどの歴史を誇る両国が実は今まで一度もW杯で対戦したことがありません。そういう意味でも今回の決勝戦はまさに17回目にして実現した「世紀の一戦」です。見どころは何と言ってもブラジルの誇る強力な攻撃陣を、ドイツの「鉄の壁」オリバー・カーンがどう防ぐかです。当然、試合はブラジルが攻めに攻めて、ドイツはカーンを軸にしてそれを跳ね返してのカウンター狙いでしょう。

 決勝ともなると、どちらが勝つかなんて簡単には予想できませんし、過去にも不利の予想を覆して優勝したチームがいくらでもあります。心情的にはブラジルの能天気な個人技頼みの攻撃サッカーが好きですが、今大会はカーンの大会という感じですし、あのノリノリ韓国に勝ったということからも、どちらかと言うと流れはドイツかな、という気がします。


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