毎回ボーナスが出るとあれが欲しい、これが欲しいと考えるのですが、子どもの成長とともに、毎回自由に遣えるボーナスの額は減っていくばかり。大半は借金の返済とわずかばかりの貯蓄に回ってしまいます。

　それでも何かささやかな買い物はしたいと思い、この夏のボーナスで考えているのがラケットとシェーバー。ああ、あまりにもささやかで涙が出そうです。なにせラケットは2万円強、シェーバーに至っては1万円以下で購入できるのですから、なにもボーナスでわざわざ買わなくてもよいようなものですが、今年前半は不意の出費が多く、もはや借金返済でクビが回らない状況ですから、致し方ありません。これでも贅沢かも知れないのです。

　まあシェーバーは予算の範囲内で適当なものを購入するとして、やはり頭を悩ますのはラケットの選択。そもそもは同じラケットを2本持ちたい、というのが購入動機なのですが、去年11月に新製品で買ったのに、すでに同じシリーズの新しいラケットが春に出ているのです。どうせ買うなら、新しいものを試してみたいという欲求がムラムラと起きていて、いまどうしようかかなり悩んでいます。

　テニスプレーヤーには、気に入ったラケットを長年頑なに使い続けるタイプと、常に新製品を使いたいタイプがいます。サンプラスは廃盤になってしまったウィルソンのプロスタッフというラケットを未だに頑固に使い続けていますし、アマチュアでもベテランほどお気に入りのラケットに固執する傾向があります。これはプレースタイルが出来上がっているので、ラケットを変えると調子が狂ってしまうからです。

　逆に、僕のように次々とラケットを変えるタイプは、まだまだテニスが固まっていない証拠です。新しいラケットを使えば、もう少し強くなれるのではないかと、ついつい思ってしまうのです。良く言えば成長途上、悪く言えば道具頼み。

　もっとも、今使っているラケットは、振動吸収ラケットで、どちらかと言うとテニスの向上よりも、肘や手首の故障を治すために購入したんですけどね。使ってみたら見事に痛みはなくなったので、テニス寿命が延びたという意味では、とてもお買い得なラケットだったと思っています。