幹事クリタのコーカイ日誌2002

[ 前日翌日最新今月 ]


 
6月10日 ● 歴史的勝利。

 どんな皮肉屋のサッカーファンでも、このロシア戦の勝利はやはり素直に日本代表を称賛すべきでしょう。強豪ロシア相手に計算通りのサッカーを展開して1-0の勝利。W杯出場2回目、通算5試合目での1勝は、決して遅い方ではないと思います。しかも、この勝利で決勝トーナメント進出を決め、1次リーグを1位抜けできる可能性が大きくなったのですから、まさに日本サッカーにとって価値のある歴史的勝利です。

 この試合、もちろんシュートを決めた稲本もヒーローですが、なにより僕は宮本を評価したいと思います。怪我の森岡に代わってキャプテンマークを付けてセンターバックをこなした宮本。しかし、これまでの日本の失点パターンが、宮本が統率する最終ラインが、オフサイドを取るためにラインを上げすぎて裏を取られるというカタチだっただけに、最初はかなり心配でした。

 しかし、この試合はその修正が見事にできていました。ラインを上げすぎることもなく、きちんとロシアの選手を抑えてフリーにさせないで決定的なピンチを招きませんでした。もちろん、ロングボールを多用するベルギーと違って、ロシアはパスをつないでくる組織的なサッカーだけに、高い位置からプレスをかけていく日本のディフェンスがより有効だったということもありますが(それに加えて司令塔のモストヴォイがいなかったし)、それにしてもゼロに抑えきった守備陣は高く評価されてしかるべきです。

 それに加えて、誰が出ても同じような組織的な戦いができるように選手を育成してきたトルシエ監督のこの4年間の教育が、ここにきて活きたわけで、まさに日本代表の全てがうまく結びついた結果の歴史的勝利です。

 さて、こうなると次のチュニジア戦は当然1位抜けを目指して2勝目を挙げなければなりませんが、同時に決勝トーナメントを見据えて、主力を温存しサブのメンバーを起用することも必要です。特にイエローカードを貰っている稲本や、病気上がりの小野あたりは、ここで休ませておきたいところです。またここまで試合に出ていない川口や森島あたりにも試合を経験させておくと良いでしょう。

 勝って1位なら、トーナメント初戦はトルコかコスタリカ。2位ならブラジルですから、どうしてもチュニジア戦には勝ちたいし、とは言え、ベスト8以上を狙うなら、主力だけでは勝ち抜けません。僕はチュニジア戦はガラッとメンバーを変えた方がいいかもと思うのですが、どういう布陣でトルシエが臨むのか興味深いところです。


とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。


この日記をマイ日記才人に登録する