幹事クリタのコーカイ日誌2002

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6月7日 ● W杯後のJリーグ。

 大会が始まる前までは「サッカーなんて興味ない」なんて言っていた人々まで巻き込んで、W杯は日本国を挙げての大騒ぎとなってしまいました。日曜日のロシア戦の視聴率は軽く60%を超え、もしかしたらスポーツ中継の最高視聴率記録である東京五輪女子バレーボール決勝をも破るのではないかと予想されています。

 日本代表以外の試合にも予想以上に一般ファンの食いつきが良く、フランスやイタリア、アルゼンチンなど強豪の試合もみんな結構見ているようです。この調子なら日本が消えた後も、決勝戦までずっとW杯人気は続くことでしょう。

 ただ心配は「祭りの後」。サッカーの面白さを知った新しいファンの受け皿がどこにあるのか、ということです。もちろん理想はJリーグに彼らが注目し、1993〜95年頃のJリーグ人気が復活することなのですが、W杯で世界最高のプレーを見た後に、現在のJリーグを見て果たして満足できるかどうかが問題です。

 日本選手のレベルは1990年代半ばより遥かに上がっています。したがってJリーグも昔ほど「下手だなぁ」と思わされることはなくなりました。しかし、当時はジーコ、リトバルスキー、ドゥンガ、レオナルド、ジョルジーニョ、サンパイオ、ストイコビッチ、ブッフバルト、ディアス、カレカ、ミューレルなど、W杯で活躍した世界最高峰の外国人選手達がズラリと各チームに揃っていました。僕は当時柏レイソルのカレカとミューレルが二人で名古屋グランパスエイトの守備を軽々と破っていく様を瑞穂で見たのですが、それは本当にため息が出るほど見事でファンタジーに溢れたプレーでした。

 それに比べて今は外国人選手は小粒だし、日本代表の中心である中田英、小野、稲本、川口らもいません。知っている選手が少なければ、Jリーグを見ても「つまんない」と思われて、折角呼び込んだ新しいサッカーファンがまた離れていきかねません。W杯人気をJリーグ人気に結びつけられないと、日本代表もなかなか強くはなりません。クラブチームの実力が、その国の代表の実力に反映されるのですから、まずJリーグが盛り上がることなんですけどね。


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