開幕から好調に突っ走っていた阪神もここにきて4連敗。首位巨人に3ゲーム差をつけられてしまいました。戦力で優る巨人が清原を欠きながら首位となると、ペナントレースの興味が薄れてしまいますから、本当はもう少し阪神にも意地を見せて欲しいところです。

　もっとも、阪神の4月の好調さが少々できすぎであったことは、誰しも認めるところでしょう。星野効果と言うべきか、もっとも野村監督になった年も最初は良かっただけに、監督が代わればとりあえず頑張る体質なのかも知れません。

　逆に13連敗していた横浜はようやく連敗を止めました。セ・リーグの借金をひとりで背負っていただけに、この先は少しでもリーグを掻き回して面白くしてもらいたいものです。とりあえず優勝は難しいのですから、上位いじめに徹して、特に巨人戦には主力投手を必ずぶつけるくらいのことはして欲しいですね。

　さて、地元中日は8連勝で一気に3位まで上がってきました。主砲ゴメス、福留が好調で、切り込み隊長の井端も高打率をキープしています。投手陣も野口を故障で欠きながら、小笠原と朝倉が出てきたお陰でなんとかカタチになっています。

　問題はこれから夏場になって経験の浅い小笠原と朝倉の二人がバテてきた時です。野口が出てくるのはオールスター前後でしょうし、川崎もいつになるかわかりません。投手起用に長ける山田監督の腕の見せ所です。

　それにしてもサッカーのＷ杯がいよいよ間近に迫ってきたところで、ここまで野球人気を引っ張ってきた阪神が落ちてくるとはなんというタイミングでしょう。このままでは素直にマスコミもファンもサッカーに専念できてしまいます。そして、Ｗ杯が終わった時に気づけばもう巨人が独走態勢を固めていたら、そのまま今年のプロ野球は終わりですね。ナベツネは良いかも知れませんが、巨人ファン以外にはつまらないシーズンになりそうです。