息子の所属する野球チームが大会に出場しました。名古屋市内の地域チームを集めて行われた大会で、全部で20チームが参加。息子のチームはまだ誕生間もない13人しか選手がいないチームなので、多分20チーム中もっとも弱小でしょう。

　1回戦の相手は、これもまた中学1年生しかいないというチーム。見るとやはり14〜15人くらいしかいません。お互いに弱小同士、初戦突破が目標です。

　下手くそ同士の試合にはもったいない瑞穂球場で、ちゃんとした審判もついたこの試合、立ち上がりは互角でした。息子は13人の中の背番号13番ですから、当然先発メンバーには入っていません。2回までは1対1。均衡が崩れたのは3回。息子のチームのピッチャーのコントロールが定まりません。四球を連発した挙げ句にヒットを打たれ、しかも外野手がもたもたしているものですから、あっと言う間に7点を奪われてしまいました。

　その後はまた落ち着きを取り戻したものの、1対9で迎えた最終回の攻撃。息子のチームは背番号12番も10番も代打で登場。その10番が四球を選んで出塁したので、代走も出て、試合に出ていないのは息子一人になりました。しかし、チャンスに上位打線に回ったものですから、監督もそのまま打たせるしかありません。結局そのチャンスもものにできずゲームセット。次に用意をしておけ、と言われた息子は、唯一出番がないままに球場を去ることになってしまいました。

　まあ客観的に見てチームで一番鈍くさい息子に出番がないのは仕方ないと思います。例え僕が監督でも息子は使いません。ただ本人はやはり悔しかったようで、家に帰ってきてから、プイッと出ていって一人でランニングと腕立て伏せをしてきたそうです。出番のない控え選手の辛さを味わうのも、また貴重な体験でしょう。ただずっと出番のない試合ばかりではやめたくなるでしょうし、そのあたりが難しいところです。