いよいよワールドカップに向けての総仕上げ、本番へのシミュレーションとして想定したノルウェー戦で、まさかの完敗を喫してしまったトルシエ・ジャパン。昨年のフランス戦以来のショックですが、なにせあの時とは時期が違います。6月4日まで残り3週間でどこまで立て直すことができるのか、かなり厳しい局面に立たされました。

　ディフェンスもオフェンスも課題山積の上に、ああいう試合展開になると相変わらずトルシエの選手交代も的外れで、本番で後手後手に回った時に、またフリーズしてしまうのではないかと不安にさせられました。以前からずっと書いていることですが、トルシエは優秀な教師だとは思いますが、決して優秀な指揮官ではないと思います。まあ今さら監督を変える訳にはいきませんから、今回はこれで行けるところまで行くしかないのですが、ワールドカップ後の監督をどうするのか、改めて協会の幹部はよくよく検討すべきでしょう。

　ところで今回の完敗で唯一良かったことと言えば、少しはサポーターやマスコミの浮かされ熱が醒めることでしょう。あまりにも調子よくテストマッチをこなしてきていただけに、「決勝トーナメント確実」「ベスト8も可能」みたいな大本営発表的言葉の羅列がありましたが、改めてこれでまず確実に勝ち点を稼いで決勝トーナメントを目指さなければ、という姿勢になると思います。

　実力を過信して獲らぬ狸の皮算用で騒ぎすぎるのは、決して代表チームにも良い影響をもたらさないことでしょう。前回ようやくアジア3位で初出場、1勝どころか勝ち点すら獲得できなかったサッカー後進国なのです。開催国の利を生かして、まずは1勝、そして2位で決勝トーナメントに進めれば御の字だと思います。

---

とりあえず、読むたびに（１日１回）

を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。

この日記をマイ日記才人に登録する