『松本紳助』で、島田紳助と松本人志がそれぞれ好きな歌を選んで語っていました。二人が選んだ曲はフォークソングが中心で、かぐや姫やら河島英五やらさだまさしやら。会場の若い客は全く無反応でしたが、僕などフォークソングど真ん中の世代なので、『あの唄はもう歌わないのですか』『案山子』『時代おくれ』などのラインアップに、うんうん、と頷きながら見てしまいました。

　さて、自分ならマイ・フェイバリットソングを3曲選べと言われたらどうするか、ちょっと考えてみました。まずやはりフォーク系は外せません。何回も書いているようにイルカの『なごり雪』なんて大好きです。しかし、そう言えばかぐや姫も井上陽水もさだまさしもユーミンも中島みゆきもオフコースもアリスも小椋佳も甲斐バンドも、と次々と好きな曲が浮かんできてしまいます。さらにその前のカレッジフォークと呼ばれていた頃の歌にもいくつも好きな歌があります。

　フォークだけではありません。歌謡曲でも思い入れの深い曲はたくさんあります。中学から高校の頃は山口百恵命でしたし、大学生の時は太田裕美のアルバムも欠かさず購入していました。また山下達郎や大瀧詠一などは当時の大学生のドライブの友でした。会社に入ってから20代半ばにカラオケスナックで歌いまくっていた沢田研二やチェッカーズ、サザンオールスターズにも選びきれないほど大好きな歌がいくつもあります。さらに尾崎豊、プリンセスプリンセス、ドリカム、スピッツ、ミスチルなど30代になってからの思い出と結びつく名曲も多くあります。

　外国の曲にまで選択肢を広げれば、いよいよ収拾が尽きません。中学生の頃にはまったビートルズ、カーペンターズ、サイモン＆ガーファンクルだけでもいくらでも好きな歌を挙げることができます。レッド・ツェッペリンとかクィーンとかマイケル・ジャクソンとかビリー・ジョエルとかまで広げていったらとても3曲に絞ることなどできるはずもありません。100曲くらいは枠が欲しいところです。

　そう言えば10年近く前に、大好きな映画を10本選んだことがあります。その時も迷いに迷いました。映画などたかが数百本しか見ていないのに、それでも10本に絞りきれないのですから、何千曲と知っている中から選ぶ難しさはその比ではありません。もっとも、こういう遊びは、その迷いが深ければ深いほど楽しいとも言えますけどね。

　と言うことで、選べない中から無理矢理考えたトップ3は、『なごり雪』（イルカ）、『イエスタディ・ワンス・モア』（カーペンターズ）、『メロディ・フェア』（ビージーズ）かな。あ、全部中学生の頃の歌ばっかりだ。ま、そういうところかなぁ。

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