幹事クリタのコーカイ日誌2002

 
 3月26日 ● 辻元清美の辞職はともかく。

 一転「うそつき」になってしまった辻元清美が、意外に早く議員辞職を決めました。このまま無理して居座っても本人にも社民党にも良いことはないし、もちろん倫理的にもこれは正しい決断でしょう。これをネタに国会運営を乗り切ろうとしていた与党にとっては、辻元の早期辞職で当てが外れたことでしょう。当然、矛先は鈴木宗男、加藤紘一に向けられますから、もし彼らが議員辞職しないと世論がますます厳しくなります。

 それにしても国会運営というのは摩訶不思議な力学で成り立っているなぁ、と思います。与党と野党がお互いに相手のエラーを見つけては攻撃したりかわしたり。まるで戦争ごっこのようなことをしていますが、そんなことをして遊んでいて、本来の国会の役割である法案審議は進んでいるのかと不安になってしまいます。

 正直な話、僕は政治家は必ずしも清廉潔白な人間でなければいけないとは思っていません。また誠実で嘘のつけない熱き正義の人である必要もありません。辻元清美のように正義を振りかざす政治家もいていいですが、あんな議員ばかりでは政治は回っていかないでしょう。政治家にとってなにより大事なことは、志と能力の高さです。

 政治家はまず理想を掲げるべきです。しかし、その理想を実現するためには現実と折り合っていかなければなりません。政治は言葉の遊びではなく、現実の世の中を動かしていく力です。だからこそ高邁な理想とそれを実現する高い能力が必要なのであり、逆にそれがあるのならば、本人が少々金を儲けようが、スキャンダルを起こそうが、そんなことには目をつぶろうと思います。

 敵失ばかりをお互いに正義漢ぶって突っつき合うのは政治ではありません。もっと国会で論議して欲しいことは別にたくさんあるのに、いつまでたっても日本の政治家はお気楽で困ります。

<追記>すっきり辞職するのかと思いきや、辞職勧告して欲しいとか妙なごね方をしているみたいですね。錯乱しているとしか思えないなぁ、辻元。


とりあえず、読むたびに(1日1回)


を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。


この日記をマイ日記才人に登録する

日記じゃんくしょんに投稿

前日翌日最新今月