幹事クリタのコーカイ日誌2002

 
 3月25日 ● 新ストライクゾーン。

 日曜日に息子と一緒にプロ野球のオープン戦「中日vsオリックス」を見に行ってきました。ナゴヤドームが、開業5周年記念事業の一環で、この春に名古屋の小学校を卒業した子どもに、保護者とセットでこの日のオープン戦無料入場券を配ったのです。もちろん席は外野自由席ですから決して高額なものではありませんが、サッカーに子どもの人気を奪われている昨今、なかなか良いアイデアだと思います。

 外野自由席には同じ年頃と見受けられる子どもたちがたくさんいました。なにせ約260の小学校から仮に10人来たって2600人。何も知らない観客が見たら、最近の小学生は意外に野球好きなんだな、と思うことでしょう。ただ、女の子が3〜4人くらいで連れだってきているグループなんかを見ていると、野球なんかほとんど見ていませんでしたけどね。単に春休みに友達と遊ぶ口実になっているだけみたいでした。

 もっとも、うちの息子のように真剣に野球を見ている小学生にもつまらない試合ではありました。中日は貧打、オリックスは拙攻の繰り返しで、点もなかなか入らないし、そもそも会心の当たりもありません。何となくイニングだけが過ぎていくという試合展開に子どもが飽きてしまうのも仕方ありません。

 こんな試合展開になる原因は、もちろん両チームの打線が情けない(特に中日)からですが、今年からストライクゾーンが高目に広げられたことにもあります。と言っても、ルールが変わったわけではなく、ルール通りに高目のストライクを取るように審判が確認しただけです。これは、グローバルスタンダードに合わせるようにしたとも言えます。今までのストライクゾーンよりボール約2つ分は上に広がったので、当然高目の速球が生きてきますから投手有利になります。これで西武の松坂は20勝確実とか、中日の山本昌は投手寿命が延びたとか言われています。

 昨日の試合を見ていても、高目をかなり意識した投打の駆け引きがありました。打者は全般に早打ちでした。これは追い込まれてからの高目の釣り球が今まで以上に効きますから、その前に打ちにいってしまうようです。また高目に打者の意識がいく分、落ちるボールもより効果的なようです。マリナーズの佐々木がいたら、面白いように三振が取れそうです。

 こうしたストライクゾーン変更で一番恩恵を受けるのは投手のようですが、実のところ本当の目的は試合時間短縮にあります。高目のストライクをとるようになることで、打者が早打ちになり、なにより四球が減るからです。今や平均試合時間が3時間を超える日本のプロ野球は、ダラダラと長すぎて見ていても飽きてしまいますし、テレビ放映にも収まらないので極めて不評です。そういう意味では良い改革だと思います。もっとも貧打戦が増えるでしょうから、逆に試合内容は地味になってしまい、人気はさらに下がる可能性もないではないですが。

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