幹事クリタのコーカイ日誌2002

 
 3月24日 ● テニス愛好家とホンダ車。

 昔、と言ってもせいぜい10年も前ではありませんが、その頃までは我々のテニスサークルのメンバーの愛車調査をしたら、ダントツにホンダ車が多かったと思います。シビック、プレリュード、アコード、インスパイアなど、スポーティなイメージのあるホンダは、オヤジ臭いトヨタ、日産、三菱などとは明らかに差別化されていて、テニスする連中の愛車はホンダか、さもなくば外車が圧倒的人気でした。

 ところが現在のメンバーの愛車は大きく様変わりしています。ホンダはシビックくらいで、後はRAV4、カローラランクス、ハイエース、ファンカーゴ、アルテッツァ、スカイライン、プリメーラ、ナディア、ワゴンR、オペル、ゴルフ、ジャガーなど、トヨタ車を中心に各メーカーに分散しています。我々のサークルのみならず、テニス好きの人の愛車を見ていると明らかにホンダ車のシェアは落ちてきていると思われます。

 ホンダは今や日産を抜いてトヨタに次ぐ国産第2位のメーカーになったのに、どうしてテニス愛好家のシェアでは落ちてきているのでしょう?それは多分ブランドイメージが大きく変わってきてしまっているからです。バイクメーカーとしてスタートしたホンダはモータースポーツでの活躍もあり、長らくスポーティでバタ臭いイメージを売りにしてきました。特にF1で圧倒的な強さを誇っていた頃は、その印象が強かったと思います。

 ところがその後、ホンダはオデッセイ、ステップワゴンなどミニバンを中心にしたメーカーに大きく方向転換してしまいました。7人乗りのクルマをホンダほど豊富にラインアップしているメーカーは世界にありません。

 しかし、その反面でスポーティな車種はどんどん整理縮小されてしまっています。かつてデートカーとして一世を風靡したプレリュードは今はなく、辛うじてNSXとS2000、インテグラ及びシビックのタイプRにホンダらしさを残すのみです。これらの車種はかなり硬派なスポーツカーですから、乗り手を選びます。以前のようにもっと乗りやすいクルマでスポーティなクルマは全くと言っていいほど残っていません。

 もちろん、日本全体でスポーツカーは売れていないのですから、これはホンダだけの話ではないのですが、せめてホンダくらいはいつまでもやんちゃなクルマを作り続けて欲しいと願っているのですが、そのお株もすっかり最近はスバルに奪われてしまったようです。この春にアコードがフルモデルチェンジをするそうです。スポーツセダンに生まれ変わるという話ですが、果たしてBMWのようなイメージを改めて築くことができるのかどうか。アコードがこけたら、もうホンダはスポーツとは無縁のメーカーになってしまうかも知れません。

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