日曜夜は家族揃ってテレビを見るほぼ唯一の日。『ちびまるこちゃん』→『サザエさん』→『ザ・鉄腕ＤＡＳＨ！！』（「こち亀」の時もあり）→『笑う犬の発見』というのが通常の流れです。とりたてて変わってはいません。

　ただ最近は『ザ・鉄腕ＤＡＳＨ！！』の支持率が我が家では急落中で、子どもたちは「両さんが見たい」と言い、僕も特に反対する理由がありません。「ダッシュ村」がどうの、「恐竜の化石」がどうのと言われても、つまらないものはつまらないのですから。

　この番組の売りは、ジャニーズのアイドルであるＴＯＫＩＯが、アイドルらしからぬカラダを張ったくだらない企画に挑戦するところにありました。電車とリレー競争したり、アヒルの玩具を川に流したり、タイから3000歩で帰ってきたり、自転車で山から海まで下ってきたり、ストリートミュージシャンになったり。半ばやらせとわかっていても、まるで二流お笑い芸人のような真似をする彼らの姿が共感を得ていたはずです。

　ところが最近は、かつてのバカバカしさが影を潜め、すっかり「教育的」な番組になってしまいました。伝統工芸に挑戦したり、化石を組み立てたり、まるでＮＨＫ教育テレビのようです。家族揃って見る日曜夜7時ということを考えて、敢えて「文部科学省推薦」的な番組を目指しているのかも知れませんが、だからと言ってこれでは従来のファンは欲求不満になってしまいます。

　局の方針なのか、それともＴＯＫＩＯ（と言うか長瀬と松岡）にいつまでもくだらないことをやらせられないと考えたジャニーズ事務所からの圧力があったのかわかりませんが、早晩これでは番組が終わってしまうのではないかと危惧しています。

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