幹事クリタのコーカイ日誌2002

 
 3月11日 ● 立場によって態度を変える。

 誰しも社会に出ればわかることですが、人が人に頭を下げるのは、その人格に対して自然に頭を垂れるということは少なく、ほとんどの場合は地位とか権力とか経済力に対して頭を下げています。お得意様だと言うだけで、理不尽なことを言われても文句も言わずにお追従で笑ってごまかし、逆にこちらが発注側になれば、居丈高に無理難題を要求したりする人が掃いて捨てるほどいます。

 またよくクルマのディーラーとか住宅展示場などで見かける光景ですが、薄汚い格好で行くとぞんざいに扱われるのに、ちょっと名の知れた会社に勤めていると明かした途端に営業マンの態度が変わることもしばしばです。また最近クルマを買い替えてから気付いたのですが、ホテルの玄関にクルマで横付けした時に、左側面がベコベコになったおんぼろアコードの時と、今のピカピカ新車のジャガーでは、ホテルマンの態度が明らかに違います。やっぱりそんなものか、と思いました。

 難しいのは会社の中で同期や後輩に出世で追い抜かれた時です。それまで呼び捨てだったのに、いきなり上役になったので役職で呼んだり「さん」付けしたり。この場合は、それまでのお互いの人間関係が比較的良かった時の方が難しいですね。全然親しくない相手ならビジネスライクに「○○さん」「○○課長」などと呼べるでしょうが、それまで仲が良かったりすると、急に呼び方を変えることに対して、お互いに何となく居心地の悪さを感じてぎくしゃくしてしまいます。

 僕は自分がもし先に昇進してしまったら、それまで呼び捨てだった先輩から急に「さん」付けで呼ばれ敬語を使われたりするのは気持ち悪いと思う方なのですが、だからと言って相手も同じように思っているかどうかはわかりません。立場によって急に態度を変えるというのはイヤですし、相手の人間性を見ずに肩書きだけを相手にモノを喋っているようで、相手のことを親しく思っているほど、かえって失礼な気さえするのですが、多分みんながそう思っているわけではないでしょう。

 会社内外を問わず、どんな人に対しても、あまり立場を笠に着て威張ったり困らせたりしないようにしておけば、急に態度を変える必要はないと思いますが、そうそう優等生ではいられない時もあります。結局自分の人間性が問題なのだと思います。そこに自信がないから困っているのですがね。

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