幹事クリタのコーカイ日誌2002

 
 2月21日 ● 恨ミシュラン。

 久しぶりにネタにしたいほどひどい店に行きました。僕は食べるのが好きですがグルメでも評論家でもありません。少々まずくても、相応の料金ならそれほど文句を言うことはないのですが、今回の店ばかりは、いろいろ小ネタが多すぎて書かざるを得ない、という心境です。

 まず予約していったにも関わらず玄関先で10分以上も待たされました。もちろん、予約した時間に3分ほど遅れていったのにです。予約をしていない客もたくさん玄関にたまっていて、一緒に立って待っているのでは、何のための予約だかわかりゃしません。

 ようやく通されたテーブルは、なんと2階の廊下でした。その店は居酒屋ですが、古い料亭を改装したような雰囲気。ですが、僕たちのテーブルはその廊下に畳を敷いたところにあり、すぐ2mほど先にはトイレの戸。数m向こうにいる床の間を背にしたテーブルのお客さんたちと比べると、狭い廊下で食事をさせられるなんて随分惨めな気分です。

 さらにひどいのは、注文した品がなかなか出てこないこと。たかが居酒屋のくせに懐石料理のように一品ずつ、随分ゆっくりと出てくるので手持ち無沙汰でかないません。挙げ句に数を間違えたり、品を間違えたり、同じ品を二度も持ってきたり。食べ物だけではなく、飲み物まで遅く、オレンジジュースを注文した同行者は、3回催促してようやく30分後くらいに出てきました。ジュース一杯飲むのも大変です。そもそも突出しに髪の毛が入っていたことからして不吉な予感はしたのですが。

 で、味はどうかというと、これがまた普通なのです。特別まずいというわけではありませんが、では美味しいのかと聞かれると「別に」と答えるしかない程度の料理ばかりです。本来はつくねが売りらしいのですが、僕はこの店より美味しいつくねを食べさせてくれる店をいくらでも知っています。また焼き鳥主体の店なのに、ラーメンも石焼きビビンバも寿司もあるというメニューからして「はずれ」という印象ですし、実際ラーメンは「バーミアン」の方が美味しいと思いました。

 僕たちのテーブルから2m向こうにあるトイレがまたひどい設計でした。廊下に面した鍵もついていない戸を開けると、いきなり男性用の小便器。トイレはひとつだけで男女の別はないので、女性が戸を開けると目の前50cmのところで真横から男性が小用を足しているのを目にすることができます。一番良く見える角度です。鍵のかけられる個室はその奧にひとつあるのですが、先に女性が個室に入っていても、男性がいたら出てくることもできませんし、小便器のすぐ脇に鏡があるのですが、お化粧直しも厳しいことでしょう。先に女性が入ってお化粧を直していても、そこに男性がやってきたら途中で出て行くしかありません。僕は用心して最初から個室に入りました。なにせ2階には女性客ばかりだったので、戸を開けられたら必ず気まずい思いをすることになるからです。

 僕たちのテーブル以外でも、様々な不満の声が上がっているの聞こえてきました。料理が遅い、対応が悪い、間違える、美味しくない、では良い評判があるはずもありません。ゆっくりとしたペースで運ばれてくる料理をなんとか全て平らげて「お愛想」をお願いしたら、結構高くてひとり平均4000円弱になりました。料理の量と質を考えると、印象的には普通の居酒屋の2割増、「バーミアン」の5割増です。割高。

 しかも最後になんと「予約料をいただきます」と言われたのには驚きました。タクシーじゃあるまいし、どうして予約料金なんてものを居酒屋で払わなくてはならないのか、しかも最初に書いたように、我々は予約しているにも関わらず10分も玄関先で立たされていたのです。それで金を取るとは何事か、という気分です。

 ここまでひどい目にばかり遭ったこの店の名は「つくね家」といいます。名古屋の住吉にあるので、もし行きたいマゾっ気のある人がいたら、それなりの覚悟をしてお出かけください。

とりあえず、読むたびに(1日1回)


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