幹事クリタのコーカイ日誌2002

 
 2月17日 ● これだけじゃないだろう。

 ソルトレーク冬季五輪のフィギュアスケートで審判の判定に圧力があったとして、銀メダルのペアが繰り上げ金メダルになりました。いろいろ複雑で根深い問題を抱えた事件だけに、まだまだ新たな事実が発見されそうな気がしますが、とりあえずゴールドメダリストになったカナダペアもロシアペアも心底からは喜べない金メダルになってしまったことだけでも、非常に残念なことです。

 スポーツするものにとって、勝負の公正さというのは絶対的な原則であり、それなくしてスポーツは楽しめません。ケチのついた勝利など、ドブに捨ててしまいたいくらいです。いろいろ言われて勝つよりも、スッキリと負けた方がどれだけ爽やかなことか。命がかかっているわけでもあるまいし、自分の努力を正当に評価されることこそが、一番の喜びだと思います。

 それにしてもフィギュアスケートに限らず、今回の五輪はジャッジについて疑惑が多い大会です。今回は審判自らがそれを認めるような発言をしたので問題化しましたが、実はこれは極めてレアケースで、普通の審判は口が裂けてもそんなことは言いません。さらに言えば、ソルトレーク五輪だけではなく、これまでのオリンピックや世界大会などでも恐らくジャッジを巡る疑惑があったことでしょうし、顕在化しないだけで、関係者の間では「公然の秘密」となっていることも多いと推察されます。

 「これだけじゃない」と思われることは、興行としてのスポーツには極めて大きなマイナスです。裏の駆け引きまで含めて、まるでプロレスのような見方をしてくれるファンは一部であり、多くの素直なファンの心は離れていってしまうに違いありません。ビッグビジネスに成り上がった五輪ですが、ここでしっかり膿を出して立て直さないと、夏季大会にまで影響を及ぼすような大きなイメージダウンになりかねないと思います。

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