久しぶりにモデルのオーディションに顔を出しました。大抵オーディションというのはアートディレクターが中心になって行うので、あまり僕は行きません。特に最近は面倒で「オーディション？パス」なんて、ゴーマンかましていたのですが、どうしてもと頼まれたのと、名古屋ではなく大阪でやるということだったので、ちょっと気分転換に行ってきました。

　20代半ばの女性で、知的で清楚で品の良いお嬢様っぽい子、芸能人で言えば松たか子系というのが狙いだったのですが、次々と会っているといろんなタイプの女の子が来るので、ついつい狙いとは違うタイプでも、こっちの方がいいかな、なんて迷ってしまいます。

　松たか子狙いなのに、ともさかりえが来たり、吉川ひなのが来たり、さとう珠緒が来たり。特にジョディ・フォスターが来た時は、ちょっとクラクラしました。日本人なのですが、瞳が薄いブルーで、肌も白いのでハーフに見えるのです。存在感のある子だったので、思わず路線変更してこっちにしようかな、と思ったほどですが、クライアントもいる手前、なんとか踏みとどまりましたが。

　それにしても次から次と30人以上もキレイな女の子をじっくり見続けるのは、楽しそうに思われるかも知れませんが、実際には飽きてくるし結構苦痛です。特にパッと見て内心「この子じゃないな」と思っても、一応にこやかに質問したりしなくてはならないのは、辛いものがあります。それに、キレイな子ばかり見続けた後遺症で、街に出るとみんな不細工に見えるのも困りますしね。

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