幹事クリタのコーカイ日誌2002

 
 1月30日 ● 所詮は巨泉。

 大橋巨泉が議員を辞職したそうです。あれほど騒いで政界入りして、わずか半年で議員辞職。好き勝手やっている、と批判されても仕方ないでしょう。

 巨泉によれば「民主党が変わった」から辞めるんだそうですが、民主党は何にも変わっていません。鳩山由紀夫はもともとああいう宇宙人ですし、菅直人は元来からああいう見栄っ張りのええ格好しいです。党内は最初から主義主張が違う右派と左派が争っていて、ねじれを解消できないままに、ここまで無理して持たせてきました。そんなことは誰だって百も承知だし、それでも敢えて民主党から巨泉は出たんだろうに、それを今さら何を言っているんだか、という感じです。そんな民主党を変えるところから巨泉は始めるつもりじゃなかったのか、と言いたくなります。

 さらにどうしても民主党がダメだと思うのなら、さっさと党を飛び出して無所属になるなり、志を同じくする議員と別会派を作ればいいことです。そうした一切合切の努力をせずに、一足飛びに議員辞職までいくのは、どう考えたって投票してくれた有権者への背任行為です。プロの政治家たちはもちろん、ほとんどの有権者も「所詮は巨泉」と思ったことでしょう。ニュースでは一部の議員連中が「どうしても説得する」「必死でとめる」などと言っていましたが、そんなアホなことを言っている連中こそ辞めてしまえ、と思いました。

 多分巨泉は甘く見ていたのでしょう。お願いされて(巨泉流に言えば「三顧の礼をもって」)議員になってやったんだから、もっと丁重に扱われるべきだと。そして、自分が暇で気が向いた時だけ議員活動をして、後はのんびりビジネスしたり遊んだりしていたいと。自分では超大物議員のつもりで国会に乗り込んだのでしょうが、実は単なるタレント1年生議員、民主党の数合わせでしかなかったことに、ようやく気がついたのだと思います。その瞬間、すたこらと逃げ出したということでしょう。

 こんな無責任で尊大な奴に約41万の人間が半年前、一票を投じたのです。巨泉が裏切ったことも問題ですが、そもそもそれを見抜けなかった41万人余りも問題です。有名タレントだから、ちょっと耳障りの良い政府批判をしているから、それだけのことで巨泉に入れた人がほとんどでしょう。彼らは巨泉に文句を言う前に、自らの不明を恥じるべきだと思います。何なら、その41万人は、次回国政選挙において投票資格剥奪とでもしたらどうでしょう?

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