僕が麻雀を覚えたのは大学生の時でしたが、意外とはまることはありませんでした。ゲームとしての麻雀は面白いと思ったのですが、ギャンブルとしての麻雀には興味が薄かったのです。もともと僕は賭け事全般に対してあまり燃えない性格のようで、パチンコも一応それなりに大学生の時にやりましたが、あくまでも暇つぶし程度でしかなく、競馬などの公営ギャンブルにも興味がありません。

　逆に言えばお金を賭けなくても十分に勝負事が楽しめる性格なのです。世の中にはボーリングだろうがビリヤードだろうが将棋だろうが、すぐにお金を賭けようとする人が多いみたいですが、僕はお金を賭けない純粋な勝負の方が好きです。お金よりもプライドを賭ける戦いの方が好きと言ってもいいのかも知れません。自らの肉体と頭脳をもって相手を打ち負かすことができれば、それで十分、お金のやり取りは必要ありません。

　そんなわけで、ゲームとしての麻雀は好きなので、ルールやら役やらは覚えましたし、麻雀ゲームも麻雀マンガも楽しめるし「次は何を切る」みたいなクイズもできるようにはなりました。結婚当初は、カミさんが麻雀を覚えたてだったので、家に遊びに来た友人達と明け方まで麻雀をしたことも結構ありました。しかし、子どもが生まれてからは、そういう機会もめっきり減ってしまいました。

　その我が家の子どもたちが、最近麻雀を覚えたいと言い始めたのです。僕の両親は麻雀をしなかったので、家族麻雀というものはしたことがありません。そのためか、息子とキャッチボール、娘とテニスと同じくらいに、家族麻雀というのも僕の憧れの家庭生活のひとつでした。ようやくそれが実現することになったのです。

　親子の触れ合いとしても意味があるかな、という思いもあって、早速先週末から教え始めてみました。すぐに息子も娘もはまってしまい「やろうやろう」と煩いこと。ただテレビゲームと違って、4人揃わないとできないところが麻雀の妙味ですね。しばらくは麻雀をネタに、子どもにいろいろ脅しが利きそうです。

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