幹事クリタのコーカイ日誌2002

 
 1月15日 ● 大げさ過ぎる復帰劇。

 昨年夏に事件を起こして謹慎中のSMAP稲垣吾郎が、昨晩の『SMAP×SMAP』で復帰しました。いつ芸能活動を再開するのか、というのは、事件直後から様々な憶測が流れていましたが、ひとつの区切りと思われた年末の紅白を辞退した時点で、正月明け、しかも休日の成人の日のスマスマしかタイミングはあり得ませんでした。ただ、その復帰劇があまりにも大げさかつあざとくて、ちょっと見ている方としては胸焼けがしてしまいました。

 まずは先週のスマスマで復帰を告知し、一週間にわたってフジテレビは大キャンペーンを張りました。番組宣伝をガンガン流し、念には念を入れて、当日昼の「いいとも」でも月9『人にやさしく』とセットで香取慎吾にダメを押させます。ま、そのせいで僕も夜9時から11時までずっとフジテレビを見ていましたから、まんまとはまっているわけですけど。

 スマスマが始まっても、簡単には稲垣を登場させません。事件を最初から念入りに振り返り、間に何回もCMを入れて引っ張る引っ張る。それは『筋肉番付』でM.ジョーダンなど超大物スポーツマンが登場する時と同じ手法です。TBSからパクったか、フジテレビ。

 放送開始後30分を過ぎてから、ようやく稲垣吾郎が登場。一人で殊勝に挨拶し、後はようやくメンバーとのトークと歌。ここでも熱い男同士、というよりも少々子どもっぽい友情シーンを披露します。

 しかし、「僕たち友達だからね」なんて雰囲気で盛り上がるには、彼らは十分大人過ぎました。もう20代後半なのです。普通ならあんなベタな友情ごっこを人前でしてみせる年ではありません。見ていて気恥ずかしくなるとともに「なんか嘘臭い」と思わせてしまう雰囲気が漂っていました。ファンは良いのかも知れません。でも一般人にあれを受け入れろ、ということなら、やはりジャニーズというのは男版宝塚なのだと思います。

 できたら、もう少し普通に、かつ地味に、復帰して欲しかったと思います。最初にちゃんと挨拶して、後はいつものスマスマを見せてくれた方が、「ああ、吾郎ちゃんも戻ってきて良かったね」と思えた気がします。復帰劇まで視聴率を稼ぎ出す手段にしたところに、フジテレビとジャニーズのあざとさが見えて、稲垣の涙がかえって白々しく映ってしまったのが残念です。

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