幹事クリタのコーカイ日誌2002

 
 1月14日 ● 消えゆくスポーツカー。

 今や老いも若きもクルマと言えば、ミニバンやSUVですが、我々が学生時代に憧れだったクルマは、スポーツカー、GTカーでした。ドアが4枚もついているクルマなんてカッコ悪い、フェラーリやポルシェとは言わないけれど、セリカ、スカイラインGT、フェアレディZ、シルビア、プレリュード、RX−7、レビンといったあたりが若者の人気車でした。

 学生時代は中古のサニーに乗っていた僕も、就職すると同時に中古ではありましたが、初代セリカXXを買いました。こいつはアメリカ市場をターゲットにしたクルマだっただけに、ふわふわした足回り、小回りの利かないロングノーズ・ショートキャビンの不便なクルマでしたが、僕にとっては最高にファンタスティックな一台でした。

 その後、セリカXXは2代目を経て3代目からスープラと名前を変え、さらにモンスターマシンとなっていったのですが、そのスープラが今年夏をもって生産終了となってしまうそうです。スープラだけではありません。スカイラインGT−RもRX−7も今夏いっぱいで絶版車になるのです。

 これは、平成12年規制と呼ばれる排ガス規制のためです。今年8月31日以降は、この排ガス規制をクリアしていないクルマは新車として販売できなくなるために、これらの名車が全て絶版になってしまいます。もちろん、今の日本メーカーの技術をもってすれば排ガス規制をクリアするくらいは訳ないのですが、販売台数が落ち込んでいるため、開発はコスト的に見合わないのです。

 かつてこれらのスポーツカーを買いたいがために、食べるものも食べずアルバイトに精を出し、莫大なローンを組んでやっと手に入れるという熱狂的ファンがたくさんいました。僕の弟など、このご時世にようやく昨年末RX−7の5年ローンを払い終えたところです。時代遅れもいいところで、こんな風だから35才を過ぎても嫁も来ません。

 話が逸れましたが、この3車ともしばらくしたら、また装いも新たに再登場(名前が変わることもあり得ますが)するという噂ですから、完全に消えてしまう訳ではありません。しかし、こんなビッグネームなのに空白期間を作ってしまうことは、やはり残念ですし、メーカー担当者にも、もっと売る努力、開発を続ける努力をして欲しかったな、と思います。

 もっとも、今年はスモールカーの時代だという触れ込みですし、ますます厳しくなる環境問題を考えると、スーパースポーツカーの時代は遠のくばかりかも知れませんが。

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