狂牛病は確かに怖いですが、かと言って過剰に牛肉、特に和牛を避けるのは考え物です。最近、そういうエキセントリックな「狂牛病怖い病」の主婦の人の話を聞きましたが、まさに噂話だけで和牛を避けているだけ。とにかく牛肉は食べないのが一番、と、ヒステリックなまでに思い込んでいるようです。

　しかし、そうやって消費者が過剰に和牛を避けている間に、国内の牛肉生産者はどんどん追い詰められています。そろそろ持ちこたえられなくなってきている業者がいるようですが、安全で確かな牛肉を提供しているのに、その商品が市場で流通しないのでは、確かにやってられません。雪印のようにいい加減な製品管理をしていたのとは事情が違うのですから。このまま牛肉生産者が次々と倒産すれば、これまで技術を磨き、丹精込めて作ってきた高級な松坂牛などが、そのうち食べられなくなる恐れが十分あります。

　霜降りの高級和牛は、日本人が作り上げた食の文化です。このままその食文化が失われることがないように、もっと和牛を食べましょう。

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