幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 12月4日 ● 五つの縁。

 そろそろ年賀状を準備する季節になってきました。とりあえずは住所録を見ながら誰に出そうか考えないといけません。ここのところ毎年200枚くらい送っていて、いつも今年こそ少し減らそうと思いはするのですが、結局まあ年に一回のことだし、とか考えてしまうと逆に増えてしまったりして、なかなか思うようにはいきません。

 年賀状を出す相手を考えることは、自分の属しているコミュニティというものを見直すことになります。地縁血縁などという言葉がありますが、地域コミュニティは、僕よりも子どもを通じてカミさんの方が遥かに深く関わっています。多くのサラリーマン同様、僕も同じマンションの住民で顔馴染みのある人には挨拶くらいしますが、それ以上に深い付き合いはほとんどありません。また血縁も親兄弟ですら年に数回しか顔を合わせるくらいで、親戚なんて法事か結婚式でもない限りは全く疎遠になっています。

 地縁血縁と同じように昔からあるのが学校時代のつながり「学縁」です。最近は中年になったせいか、同窓会活動も以前より活発になり、小学校から大学まで、いろいろな「学縁」がつながってきています。なにせ損得勘定なしで会えば楽しく会話できるという意味では、この「学縁」が一番。これからも大事にしていきたいと思っています。

 またこれらよりもずっと深く関与しているのが仕事関係、すなわち「社縁」です。週に5日も顔を合わせ、ともすれば家族よりも会話が多いのがデスク周りの仕事仲間です。お互いのプライバシーに関わることも相当深く知っているし、仕事だけではない様々な情報交換も豊富です。終業後に飲みに行くのはもちろん、若い頃はよく休日も一緒に遊びにいったりもしました。

 まさにこれぞ日本のサラリーマンという感じですが、ただ最近の僕は会社の人とはたまにしか飲みに行ったりしませんし、休日に一緒に遊ぶということも滅多になく、「遊び仲間」という感覚は以前ほどはありません。あくまでも職場という特定のエリアでのお付き合いという感じになってきています。

 逆にどんどん広がっているのがテニス仲間との縁、「球縁」です。縁の広がりを考えると、「社縁」に迫るか、もしくは追い抜くくらいの勢いで大きくなってきています。年賀状を出す枚数も毎年毎年増えていますが、ある意味、この縁は僕個人の財産のようなものだと認識していますから、増えることを厭う気持ちはありません。

 縁を円として考えると、地縁血縁が小さい円なのに比べ、社縁と学縁は安定した大中の縁、そして球縁は急成長中の円です。五縁で「御縁がありますように」って言うのか、なんて思ったけど嘘です。でも、この五つの円が組合わさって、自分のコミュニティを作っているわけで、人間ひとりじゃ生きられないとか、支え合って生きるのが人生とか、どこかで聞いたような文句が思い浮かんできます。もっとも、これを図に描いてみるとまるで五輪マークみたいで妙なんですけどね。

とりあえず、読むたびに(1日1回)


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