幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 11月13日 ● 実はゴアが勝っていた。

 旧式の計数機のために歴史的な混乱を招いた昨秋のアメリカ大統領選。その後、アメリカのマスコミが混乱の原因となったフロリダ州の票を調べ直したら、実はゴアがブッシュに勝っていたという調査結果が出たそうです。ああ、やっぱりなぁ、という感じです。

 もちろん、フロリダでゴア勝利なら、今頃アメリカ大統領はブッシュではなくゴアになっていたわけで、当然今回のテロとその報復攻撃も現在とは違った様相を呈していたであろうことは想像に難くありません。

 ゴアならブッシュのように頭に血が昇ったとしか思えない「十字軍」発言もしなかっただろうし、いきり立ってアフガンに空爆を仕掛けることもしなかったでしょう。そもそも、悲劇の元になったあのテロが起きたかどうかさえ疑わしいと思います。

 テロの元にもなった反米感情が、これほどまでに世界で肥大したのは、アメリカ自身の尊大さ傲慢さにあることは間違いありません。強いアメリカを目指し石油・軍需産業をバックに登場したブッシュが、その反米感情という火に油を注いだことも確かでしょう。

 ゴアでも、もちろんテロは起きたかも知れませんが、ブッシュよりは避け得たのではないかと考えられます。そして、アメリカ国民が本当にブッシュを選んだのなら、今回の展開も仕方なかったと言えますが、実は票の計算間違いから起きたことだとしたら、これほどの悲劇はありません。

 フロリダ州の票をきちんと数えることができたら、日本の自衛隊がインド洋まで出向くこともなかったし、新婚旅行を海外から国内に泣く泣く変えるカップルもいませんでした。日航とJASの合併も、もう少し先のことだったかも知れません。歴史の「if」に想像を巡らせるのも時には楽しいことですが、今回ばかりは残念としか言いようがありません。  

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