幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 11月7日 ● 明日の天気は明日になればわかる。

 会社の同僚コピーライターMっちゃんは、天気予報を全く見ないそうです。一昨日も朝はまだ降っていませんでしたが、天気予報では午後から雨。こういう日は出勤時に傘を持っていくかどうか迷うものです。

 ところが天気予報なんて見たことがない、というMっちゃんは、もちろん傘など持ってきていません。「雨が降ってきたらどうするの?」と聞くと「コンビニで買えばいいじゃん」。でもそれでは傘が増え過ぎて困りはしないかと思ったら「同じくらいなくしてしまうから大丈夫」だそうです。

 僕にしてみれば、そんな傘代は単なるお金の無駄使いで、ちゃんと天気予報を見て傘を用意した方がずっと経済的だと思うのですが、Mっちゃんは口ではビンボーだと言いながら、そういう発想はありません。知識や情報はお金に替わる、という考え方はしないようなのです。

 「明日の天気はどうなるのかな、なんて思わないわけ?」と聞くと「明日の天気なんてどうして気になるの?そんなもの明日になればわかるじゃん」だそうです。これ以上僕たちには言うべき言葉がありませんでした。

 それにしても「明日の天気は明日になればわかる」とはけだし名言です。諺なら「だからクヨクヨと思い悩まずに、今日を精一杯楽しく生きることが肝心」などという教訓を得られそうです。もちろんMっちゃんはそんな深い意味が念頭にあったわけではなく、本当に文字通りの内容しか言ってはいないのですが、受け取る僕たちの方が勝手に感じ入ってしまいました。

 実際の話、Mっちゃんは確かに明日のことを考えていません。もちろん過去にとらわれることもなく、本当に見事なまでに今日だけを生きているという感じなのです。そんなMっちゃんの刹那的な生き方が良く表現できていたコピーだけに、余計僕たちは感動してしまったのかも知れません。やはり事実の裏付けがあるキャッチコピーは強いのです。

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