幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 10月30日 ● イチロー国民栄誉賞辞退。

 少し取り上げるのが遅れましたが、イチローが国民栄誉賞を辞退したとか。さすがイチロー、というしかない行為ですよね。なかなかできることではありません。大したものです。

 イチローがメジャーリーグで2冠を獲得した時に「こりゃ国民栄誉賞ものだな」と思いました。すでにここらあたりで毒されているとも言えるのですが、スポーツ選手が国際的活躍をすると、ついつい「国民栄誉賞もの」だと思ってしまうメンタリティは、確実に日本人の中に築き上げられていると思います。政府にうまうまとやられていると言ってもいいでしょう。

 ところがイチローはそれを見事に否定したのです。僕は前から国民栄誉賞なんてものが妙な権威になるのは良くない、ばんばん乱発して権威の座から引きずり下ろせば良い、なんて書いたりもしましたが、賞を出す側が自ら価値を引き下げるようなことはまずしないと思っていました。しかし、「あげる」と言われて「いらない」と返されるほど屈辱的なことはありません。貰う側が否定するという図式が、もっとも賞の権威を貶めるのです。かつて栄華を誇ったレコード大賞も「いらない」攻撃を受けて権威は失墜、今や単なる年末の特番に過ぎなくなってしまいました。国民栄誉賞も、これからどんどん「いらない」人が増えると面白いと思います。

 そうそう、国民栄誉賞と言えば長嶋茂雄はどうなんでしょう?戦後日本のスーパースターと言えば、長嶋と美空ひばりと石原裕次郎です。ひばりと裕次郎は死んで国民栄誉賞ですが、長嶋は死ぬまで待つよりも、巨人監督の座を降りた今こそチャンスだと思いますけどね。いつも思いますが、死んでからでは遅いでしょう。

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