先日テレビを見ていたら、川村ひかる（知らない人のために言っておくとグラビアアイドルというやつです）が、タレントの友人に電話をかけて呼び出す、ということで、次々と同じようなグラビア系、セクシー系のタレントに電話をかけていました。僕も半分くらいは知らないタレントだったのですが、その中の一人に浅田好未が出てきて思わず「おーっ」と声を上げてしまいました。

　浅田好未と言われてもわからない人にはわからないでしょうが、「だっちゅーの」というギャグは知っている人も多いでしょう。浅田はあのパイレーツの片割れです。一時期あれほどテレビに出まくっていた彼女たちも、最近はとんと見かけなくなって忘れかけていたところにいきなり登場したので、思わずびっくりしてしまったのです。

　で、同じような意味で猿岩石。こちらも本当に見かけなくなりました。まあパイレーツも猿岩石も本来のお笑いという分野では、さっぱり面白くなかっただけに消えるのも早いだろうとは、誰もが予想していたのですが、それにしてもここまで綺麗さっぱりいなくなると、かえって清々しいものさえあります。

　ところが芸はあるのに見かけなくなったのが、いっこく堂。今や三浦友和演じる「スーパー部長」にその痕跡をとどめるくらいで、あのブームはどこにいってしまったのか、不思議なくらいです。腹話術というマイナー芸能を、一気にブレイクさせたいっこく堂の功績は大きいと思いますが、それと売れ続けることは全く別問題だけに寂しい気がします。

　歌手なら「一発屋」と呼ばれる人が昔から一山いくらという感じでゴロゴロしていますが、芸人の世界では普通「一発」ギャグを当てれば生涯食っていける財産を得たようなものです。パイレーツの「だっちゅーの」は、何とか巨乳を保っていける間は有効かもと思いますが、猿岩石は単に歌謡界の「一発屋」。となると、この先はますます厳しい生存競争を強いられることでしょう。芸の引き出しが多そうないっこく堂は、いつかまた復活すると思います。それまでに、もう少しギャグセンスを磨いて、単に技術だけではなく、話す内容の面白さも研究してもらいたいものです。

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