すでに何回も書いていることですが、そもそも僕がこのwebサイトを立ち上げたのは、主宰しているテニスサークルがじり貧になってきたための打開策でした。1996年当時、まだ名古屋のテニスサークルでサイトを開いているところは多分なかったと思います。最初にアドバンテージを得たお陰で、その後は思惑通りにというか、予想を超える勢いでテニス仲間の輪が広がり、今では随分多くのテニスフリークと交流を持つことができるようになりました。

　僕の携帯にはざっと300件ほどの電話番号が登録されていますが、そのうち半数の150件程度はテニス関係です。自分のサークルだけでも新旧メンバー合わせて約100人の電話番号が登録してあるわけですし、サークル外のテニス仲間もどんどん増える一方です。名古屋で開かれる草トーナメントに顔を出せば、必ず知り合いがいて挨拶もします。さらには、なぜかかつての全日本チャンピオンまで2人も顔見知りになってしまいました。学生時代にテニスをしていたわけではないのに、ここまで顔が広くなってしまったことに我ながら驚きを禁じ得ません。

　もちろん、この調子でさらに積極的に活動を広げていけば、ますますテニス仲間の輪は広がっていくことでしょうが、最近ではどこまでこの輪を大きく広げていけば良いのか、少々悩んでいます。要は自分のキャパシティの問題で、輪が広がれば広がるほど、コントロールしなくてはならないことも増えるし、時間もエネルギーも消費されてしまいます。自らが楽しみでしているテニスが、逆に仕事のようになって辛いことや苦しいことも増やしてしまうのは、決して望ましいことではありません。もちろん、まだ余裕はありますが、余裕の幅がどんどん小さくなってきていることも確かなのです。

　順調に成長を続けている事業を、意志的に縮小させるのは難しいことです。しかし、手に余るようになってから放り出すよりは、適正な規模を維持していく方がずっと健全に長続きさせられると思いますので、敢えて消極的になろうかと考えている昨今です。上手く転がっている時は、そう思ってようやく成長のペースが鈍化する程度なんでしょうけどね。

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