幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 10月20日 ● 小泉内閣はいつまで保つのか。

 あれほど異常なまでの人気を誇っていた小泉首相ですが、最近のマスコミの論調はかなり辛辣なものになってきました。靖国参拝あたりの迷走ぶりから始まって、田中外相のとんちきぶり、一向に効果が上がらない経済対策、進まない構造改革、そして同時多発テロ、狂牛病と問題は山積していくばかりです。

 マスコミが厳しくなってきたことに対して、持ち上げては落とすだけの定見の無さと非難するのは簡単ですが、マスコミはそろそろ読者が小泉批判を望んでいる、と感じ取ったからこそ叩き始めたのだと僕は思っています。時代の空気、世の中の流れを作っているのはマスコミではなく大衆であり、マスコミはその風見鶏に過ぎないのです。

 ここにきてメディアに野中弘務や亀井静香が少しずつ登場するのを見かけるようになりました。小泉政権発足当時は「抵抗勢力」「守旧派」とレッテルを貼られて身動きとれなかった彼らも、ここにきてそろそろいいかと、顔を出し始めたように思えます。

 これも、ちっとも成果が上がらないのに相変わらずカッコ良いことを言ってるだけの小泉よりも、実際に腕力がありそうな野中や亀井の方が頼りになるのではないか、という空気が少しずつ出てきているからでしょう。

 この流れがハッキリとしたら小泉内閣にとっては致命的です。なにせ政権発足当時から言われているように、確かな政治的基盤がない小泉にとって、当てにならない「大衆の人気」だけが支持基盤だからです。もっと直接的に言えば「選挙に勝てる」から小泉なのですから、歴代内閣のように支持率が低迷したら即座に自民党は小泉を見捨てることでしょう。

 それにしても今回のテロ事件は小泉にとって不運でした。一番彼の弱点である外交・安保問題で、これほど難しい舵取りをしなければならないことになってしまい、しかも本来なら力強いパートナーとなるべき外相が、内部を取り調べるためだけに起用した田中真紀子だったのですから、足を引っ張りこそすれ助けにはなりません。小泉にとっても日本にとっても最悪のパターンです。

 このまま小泉人気が失速して政権が崩壊したら、いったい小泉の登場は何だったのか、と言うことになってしまいます。そうならないためにも、少しでも早く「改革」の成果を上げなければマズイでしょう。「ショー・ザ・フラッグ」はアメリカよりも国内に対して示して欲しいですね。

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