幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 10月21日 ● よそいきの「いてまえ打線」。

 ヤクルトと近鉄というシーズン前には誰も予想しなかった対決となった日本シリーズ。大阪ドームでの第1戦、ホームであるにも関わらず近鉄自慢の「いてまえ打線」が完全によそいきのバッティングに終始してしまいました。ヤクルト先発石井一久に8回まで1安打12三振。特に中村3三振、ローズ2三振と言いように牛耳られてしまったのです。

 確かに石井は良かったと思います。元々球界最高のサウスポーだけに、万全の調子でこられたら簡単には打てませんが、それにしても振り回すだけで工夫のない近鉄の中軸は、いったい何を考えてバットを振っていたのでしょうか。古田がマスク越しにほくそ笑んでいるのがテレビを通してもわかりました。

 第1戦を見た限りでは、大半の選手が日本シリーズ初体験という近鉄と、何回もシリーズを経験して戦い方を知っているヤクルトの差は、かなり大きいと思わざるを得ません。それどころか、近鉄の選手は観客が多い試合自体に慣れていない印象でした。石井に辛うじてタイミングが合っていたのが、巨人から移籍した吉岡と阪神から移籍した北川というあたりにも、単に以前石井と対戦したことがあるというだけではなく、大観衆を前にして自慢の打線が「よそいき」になってしまったのを象徴しています。

 近鉄が第2戦以降にいつも通りの状態で野球ができるかどうかが、まずこのシリーズのポイントになります。ただ、打って勝つしか道がない近鉄だけに、古田がすでに中村とローズの抑え方を完全に見切っているとしたら、いつも通りでも多分勝ち目はありません。近鉄にとっては、見た目以上に重い1敗となりそうな第1戦でした。

とりあえず、読むたびに(1日1回)


を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。


この日記をマイ日記才人に登録する

前日翌日最新今月