幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 10月17日 ● 源氏物語の配役。

 「千年の恋 ひかる源氏物語」という映画が東映から年末に公開されます。脚本は早坂暁。「早坂源氏」なんて呼ばれるのでしょうか。ベテランです。監督は堀川とんこう。テレビドラマでは実績のある人ですが、これが映画初監督とか。東映も思い切ったことをします。

 で、やはり興味深いのはキャストです。そう思って東映のサイトでキャストを調べてみたら、なんと春にもう制作発表していたんですね。知りませんでした。そのキャストを見ると豪華と言えば豪華です。

 まず作者の紫式部を吉永小百合。そんな美女でしたっけ、紫式部。まあ、それなりの格というやつでしょう。清少納言に森光子。才気煥発というイメージではないけど、小百合にはないユーモアと意地の悪さは森光子にあります。このキャストは逆にはできないでしょう。

 問題の光源氏にはなんと天海祐希。宝塚以来の男役!なるほど、その手があったか、という感じです。僕のイメージでは滝沢秀明とか藤原達也とか思いましたが、確かにそれでは老境まで生涯をずっと演じるには若すぎますね。じゃあ木村拓哉とか竹野内豊じゃないか、とも思うのですが、ここで天海祐希。テレビドラマでは「視聴率クラッシャー」としてならす彼女ですが、果たしていかがなものでしょう。女同士の絡みが、ちょっと妖しい世界になり過ぎる気がしますが。

 で、その天海と絡む女優陣。まず理想の少女・紫の上に常磐貴子。ま、可もなし不可もなし。永遠の憧れの女性・藤壺に高島礼子(桐壺との二役)。オヤジ受け。正妻ながら冷たい関係の葵の上に中山忍。こちらはちょっとマニア受け。怖いオバサン愛人・六条御息所に竹下景子。これはちょっと年上過ぎじゃないでしょうか?光源氏との年の差は8才なのに、竹下景子じゃ母子になってしまいます。それに竹下景子って「女の怨念」タイプじゃないと思いますが。

 光源氏の「最も危険な恋愛」と言えば十条帝(光源氏の異母兄・風間杜夫=おっさん過ぎ)の愛人朧月夜との密会だけど、これが南野陽子。うーん、今さらナンノですか?もっと他に旬な女優さんいるでしょ。田舎落ちした時の現地妻・明石の君に細川ふみえ。安いです。オヤジの明石の入道に竹中直人というのも、元は大臣なんだから、ちょっと下品過ぎる気はするけれど、田舎風はとても感じます。

 光源氏の親友、頭中将に風間トオル。ちょっと線が細い気もするけど、天海祐希とのバランスを考えると妥当な線かな。阿部寛ではでかすぎるし。他に渡辺謙とか片岡鶴太郎とか岸田今日子とか段田安則とかかたせ梨乃とかいっぱい有名ベテラン俳優がでます。あと、揚羽の君というオリジナルキャラも登場します。しかも松田聖子。話題作りと思いますが、聖子で話題になるんでしょうか?

 こうして見ると、明らかにターゲットは40〜50代のオバサン層ですね。キャストが微妙に年寄り臭い。もし20代女性をターゲットにするのなら、ガラッとキャストが変わると思います。まあ源氏物語のファンなんて林真理子みたいな金余っていてブランド好きでカルチャーづいている中年主婦ってとこでしょ、というプロデューサーの見切りが感じられて、ちょっとイヤな感じです。だから多分見ないだろうなぁ。

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