幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 10月13日 ● 原巨人のコーチ陣。

 長嶋監督勇退を受けて誕生した原辰徳(43才)監督の新生・巨人。そのコーチ陣が発表されました。主な陣容はヘッドコーチに鹿取義隆(44才)、総合・篠塚和典(44才)、投手・斎藤雅樹(36才)、打撃・吉村禎章(38才)、内野守備走塁・鈴木康友(42才)、バッテリー・村田真一(37才)など、同世代以下のコーチばかり集めて、一軍スタッフの平均年齢は42才。かなり若返りしました。

 長嶋や星野が辞めた時に、旧世代が退いて世代交代を促すんだ、という趣旨のことを述べていましたが、まさにこのスタッフ編成は、その言葉通りになっています。原新監督にしても、気の置けない同世代と一緒に張り切って新しく若々しい巨人を作って頑張っていこう、という意気込みなのでしょう。

 自分が原の立場でも、多分こういうようなスタッフ編成をすると思います。実際、僕の仕事もチーム作業ですから、営業、マーケ、CMプランナー、アートディレクターなどのスタッフがみな同世代だと、打ち合わせも和気藹々、活発で楽しく仕事をすることができます。ノリが良くて素晴らしいアイデアが生まれそうな気がします。

 でも、本当にそれで良いのでしょうか。こういうスタッフだとノリが良くても、歯止めが利かないというデメリットも実はあって、時として仕事全体が上滑りになる危険性もあります。誰か異分子がいて、時々ブレーキ役を果たしてくれた方が、きっちりとした仕事になる場合も多いのです。

 僕たちのような短期的なプロジェクトを次々とこなしていくような仕事ですらそうなのですから、年間を通じて戦っていくプロ野球チームを率いていく場合は、より歯止め役になる人が必要ではないのでしょうか。チーム状態が良くて、何をやってもうまくいく時は、若い同世代スタッフでも問題ないでしょうが、逆に裏目裏目になってしまった時に、経験の浅いスタッフばかりではもがくばかりで、なかなか解決策を見出せないような気がします。

 若い原巨人には、ヘッドコーチに監督よりもずっと年長で、できたら監督経験があり、さらにできたら巨人生え抜きではない大先輩を配すべきだったのではないかと思います。例えば権藤博、関根潤三、山内一弘、中西太など。またそういう人材を使いこなせなければ、監督としての力量も限界が見えてしまうことでしょう。

 監督が何もしなければ優勝できる、などと揶揄される巨人ですが、試合での采配だけが監督の仕事ではありません。あれだけのスター選手ばかりだけに、どうモチベーションを高めチームとしてまとめるのかがマネージャーの手腕の見せ所です。原には厳しい1年目になりそうな気がします。

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