幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 10月9日 ● 記録は破られてこそ。

 高橋尚子のベルリンでの快挙から一週間、ケニアのヌデレバが2時間18分47秒の世界最高をシカゴで記録しました。あれほど騒いで7日天下か、と見る向きもあるとは思いますが、記録は破られるものです。高橋の記録があったからこそ、ヌデレバはそれを超えるペースで走ることができたのです。次は高橋がヌデレバの記録を目標して走れば良いことです。

 もっとも、高橋にはそれだけの力があるからこそ「破られたらまた破り返せばよい」なんて言えるわけで、こうしてどんどんレベルが上がっていけば、当然それについていけない人も出てきます。女子マラソンでは長い間記録更新が停滞していたので、2時間25分程度で世界のトップランナーでいられたのですが、これからは2時間20分が目安になってくることでしょう。層の厚さを誇る日本女子マラソン陣でも、このレベルに到達できる選手が高橋以外に何人現れることでしょう。

 レベルの違う天才の出現によって、一気にレベルが引き上げられるという意味では、最近テレビで人気の「大食い」も一緒です。長年「女王」赤坂、「野獣」藤田、「早食い」新井、「皇帝」岸といった面々がトップの座を競っていたのですが、ここにきて「プリンス」小林が、驚異的な記録でニューヨークでのホットドッグ早食いを制覇して以来、レベルがまた一段と上がりました。

 最近の王者は「ジャイアント」白田なわけですが、もはや旧世代ではとても太刀打ちできないレベルまで大食いも進化しています。真面目に女子マラソンを見ている人には、テレビの大食いなどと一緒にするな、と思われるかも知れませんが、小林=高橋、白田=ヌデレバという構図自体は全く同じです。

 ボンズの73本だって、マグワイアの70本があったからこそ。これからのメジャーの長距離打者は60本打っても満足しないことでしょう。残念ながらローズは55本止まりでしたが、それでもこれで王の55本は不可侵の記録ではなくなりました。来年はカブレラ、中村、小久保、もちろんローズも55本を超えるホームランを狙ってくると思います。

 記録は目標に過ぎません。それを超えようとすることで活性化していくわけですから、無意味な行為で記録更新を阻もうとするのは愚の骨頂です。若菜にはわかんないだろうけど。

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