幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 10月8日 ● シングルスとダブルス。

 毎年この時期に恒例のシングルス大会が始まりました。と言っても、今年はちょっと気分が乗らなかったのでエントリーはしなかったんですが、うちのサークルの女性陣が大張り切りで、9人もエントリー(男性は3人)しているので、応援に出かけました。

 みんなのプレーを見ていてつくづく思ったのですが、普段よくプレイしているダブルスと違って、シングルスというのは本当に孤独なテニスです。サービスはずっと自分が打つ、リターンもずっと自分が打ち返す、ボールを拾うのも、ジャッジをするのも、カウントをコールするのも全部自分。ダブルスのようにパートナーがいれば、半分はお任せできるのに、そういう逃げ場がありません。

 もちろんテニス自体も、ダブルスは展開が早くてさっさとポイントが決まりますが、シングルスは粘り合いになると、1ポイント決まるのに2分も3分もかかったりすることもあります。勝ちたかったら、とにかく根気と体力が必要です。

 もっとも僕には「面倒だな」と思うこれらの要素が、逆に魅力的に思える人も多いのだから世の中いろいろです。ダブルスと違って全部自分の責任だから気楽だし、パートナーに対して我慢する必要も遠慮する気遣いもいらない。自分で全てプレイを組み立てることができるし、攻める時と守る時も自分の気分で決められる。なによりボレーが苦手な人はボレーしなくても勝てるところが嬉しいようです。

 ここからはちょっと偏見が混じるかも知れませんが、こう考えてくると、シングルスというのはダブルスに不可欠な協調性とかチームワークとか戦略性(これはアマチュアレベルの話ですが)といった「オトナ」な部分をあまり必要としません。ダブルスと違って「社会性」がなくてもできるのです。だから、シングルスが好きなプレーヤーはどちらかと言うと子どもっぽい人が多いような気がします。

 逆に言えば、ダブルスを上手になるためには、まず人間としてオトナになる必要があるということです。経験とコンビネーション、観察眼、動じないふてぶてしさ、裏をかく意地悪さ。オトナってイヤですねぇ。

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