幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 10月2日 ● 王よ、恥ずかしくないのか。

 ベルリンで高橋の快挙、アメリカではイチローの安打記録、そして日本で長嶋の勇退。スポーツニュースが大賑わいの中、こっそりと福岡ダイエーが破廉恥なプレーをしていました。ダイエー監督・王貞治のシーズンホームラン記録55本に並び、さらに新記録を目指している大阪近鉄のローズに対し徹底して勝負を避けたのです。

 報道によればローズに対してダイエーの田之上が投じた18球のうち、ストライクはわずか2球しかなかったそうです。四球、四球、遊飛、二ゴロ。凡打はボール球を無理に打ちにいったものです。田之上はコーチから指示を受けたということですが、当然その場に王監督はいなくても了承していた上でのことでしょう。

 若菜コーチの談話がまた凄いものです。「松井や小久保ならともかく、ローズは外国人だから後に続かない」だって。今どき時代錯誤なくらいの差別的言辞です。発言のあまりのレベルの低さにガックリしてしまうと同時に、王は自分が高校時代に外国籍だからとして差別されたことを忘れてしまったのか、と疑問に思います。もしくは若菜の発言は、実は王に対する痛烈な当てこすりなのでしょうか?

 そもそも松井なんていつメジャーに行ってしまうかわからない選手です。それに比べてローズは「日本大好き」と公言して憚らない選手。今後の日本プロ野球に長く在籍して貢献しそうなのは、どちらかと言うと松井よりもローズかも知れないのです。

 何度でも書きますが、1985年の最終戦で阪神バースに対し敬遠作戦をとって自らの記録を守った巨人監督王貞治。あれは日本プロ野球史上に残る醜悪な場面でした。そしてまたも同じことを彼はやってしまいました。一度ならずも二度までもとなると、僕には本当に許し難い行為に映りますが、なぜか日本のスポーツマスコミはこれを叩こうともしません。プロ野球機構も問題としていないようです。そんな鈍感さがファンを逃しているということもわからないのでしょう。

 救いはバースの時と違って、まだ近鉄が2試合を残していることです。こうなったらローズにはぜひとも新記録となるホームランを豪快にスタンドに放り込んでもらいたいと切に願っています。

(追記)
その後の報道によると、さすがに川島コミッショナーも苦言を呈したとのこと。当然です。これで次のオリックス戦ではローズもちゃんと勝負してもらえることでしょう。


とりあえず、読むたびに(1日1回)


を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。


この日記をマイ日記才人に登録する

前日翌日最新今月