幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 9月30日 ● 長嶋辞任で新時代は来るか。

 突然の長嶋監督辞任にはビックリしました。確かに今シーズンは優勝を逃しましたが、去年日本一、今年だって最後までヤクルトを追いつめての2位です。責任を取らされるような成績ではありません。いくら巨大戦力を誇る巨人と言えども、あれだけ選手(特に投手陣)にリタイアされては話になりません。だから「解任」ではなく「辞任」であり、もっと正確には「勇退」なのだと僕は思います。

 長嶋が自ら監督の座を降りるのは、もちろん巨人だけではなく日本プロ野球の「再生」「刷新」のためでしょう。高度経済成長時代からプロ野球を支えてきた長嶋ですから、もはや自分には今の危機的状況にある日本球界を支えるだけの力がないことを、自らが一番よくわかっていたのではないかと思います。65才とは言え、体力面ではまだまだ問題ないと語っているにも関わらず勇退するのは、自分という「象徴」がやめることで、時代を大きく転換させようと意図しているからでしょう。自分が引き金となって「長嶋世代」を球界の表舞台から退かせて、新しい世代の力を引っ張り出そうとしているのが明白です。

 長嶋に呼応するかのように星野と仰木も監督をやめます。2人とも決してその采配を非難されているわけではありません。それでも自ら退くのは、やはり長嶋と同じように次の世代を育てるためであり、今の球界を変えていきたいからだと思います。いつもファンの気持ちを優先し、魅力的な野球を見せようと考えているという意味では、この3人は極めて近いところにいる野球人です。だからこそ、同時期に同じ行動を起こしたのでしょう。

 長嶋、星野、仰木の放った矢に、もっと多くの野球人たちが呼応しなくてはならないと思います。メジャーリーグに負けない魅力的な日本プロ野球を再生するためには、何をすべきか、それを思わない野球人はいりません。目先の勝ち負けだけに固執する監督や、自分の成績だけしか念頭にない選手、そして自らの保身だけを考えているコーチやフロントなど無用です。

 そう考えると、とりあえず野村は辞めた方がいいんじゃないでしょうか。彼だけはその成績から考えても、辞める理由がはっきりしているのですから。長嶋も一緒に辞めようと言いたい相手は、きっと野村だと思いますけどね。

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