幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 9月29日 ● Mステの功績とご褒美。

 テレビ朝日系列の音楽番組『ミュージックステーション』が番組開始から15年ということで、スペシャル番組をやっていました。と言ってもMステらしくあまり工夫のない趣向で、単に昔のビデオを見せて、ゲストにちょっと話を聞くだけ。それもいつものようにタモリの興味があるんだかないんだか、といういい加減な感じのトークなので盛り上がることもなし。浜崎あゆみなんか妙に眠そうで、いかにもやる気無しという雰囲気でした。

 もっとも、このなんか間延びしたダルイ感じこそMステですから、今さらとやかく言う気にもなりません。それよりも、やはり歌謡曲冬の時代に唯一のゴールデンタイムの音楽番組として頑張っていたことが、何と言ってもこの番組の功績です。

 かつてTBSに『ザベストテン』、フジに『夜のヒットスタジオ』、日テレに『紅白歌のトップテン』などが頑張っていた1980年代は、実に面白い時代でした。次々と新しいヒット曲が生まれアイドル歌手が登場しました。ロックと歌謡曲が融合し、それまでとは違う洋楽テイストの歌謡曲、今のJ−POPの源流となるような楽曲も誕生していました。

 Mステはそんな時代にテレビ朝日も遅れてはならじと始めた音楽番組でした。しかし、所詮はテレビ朝日、切れの悪い演出に見ていてもイライラしたものです。ところが、ライバル番組が次々と休止していくなか、このMステだけが生き残りました。もちろん、Mステとて視聴率は良くなかったことでしょう。それでも打ち切りにならなかったのも、テレビ朝日だったからこそです。

 スペシャルを見ていると、1990年頃の貴重な映像がたくさんありました。高橋由美子とかまだ売れていない頃のSMAPとか、アイドルが出演できる音楽番組がなかった時代だけに、豊富に当時の映像を持っているのはMステの財産です。それは冬の時代に頑張ったご褒美のように僕には感じられました。もっとも、そのご褒美を特に有り難がるわけでもなく、ただ漫然と垂れ流すところが、またMステらしかったですけどね。

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