幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 9月27日 ● 星野監督辞任。

 久しぶりに連日の野球ネタですが、中日ドラゴンズの星野監督が今季限りで辞任することを発表しました。通算11年にわたって監督を務め優勝2回。もちろんその実績もさることながら、やはり中日の「顔」として野球界にその存在感を示し続けたことが、星野の一番の功績でしょう。

 なにせ日本のメディアは東京偏重です。巨人はもちろんですが、ヤクルトや横浜、西武だって在京球団だからこそ取り上げてもらいやすいし、選手もそれによって「全国区」になります。ところが名古屋では地元中日新聞こそ親会社でもあるので優先的に報道してくれますが、東京のメディアは中日に冷淡そのもの。唯一、星野だけがニュースになる男でした。

 それをわかっているからこそ、名古屋の財界もファンもこぞって星野を支持し続けてきました。監督としての手腕以前に、巨人=東京に対抗しうる存在として星野を認めてきたのです。星野は名古屋のアンチ巨人、アンチ東京のシンボルです。

 とは言っても、実は星野は中日に入る以前は熱烈な巨人ファン、長嶋ファンとして有名でした。出身は岡山ですし大学は明治大学。本来は名古屋には縁もゆかりもない男です。それが今や名古屋を代表するキーパーソンとして知られているのですから、ファンの心理も複雑です。

 しかも、次期監督候補として噂に上がっている山田久志ヘッドコーチは、星野以上に名古屋との結びつきが薄い人です。元々「外様」に冷たい土地柄だけに、いくら頭脳明晰で手腕に優れていると言われる山田でも、果たして球団や財界、ファンが全面的なバックアップをしてくれるかどうか、心もとない気がします。

 かと言って、中日生え抜きに適任がいるかと問われれば、これまた目を覆うような人材不足。年齢的にはそろそろ谷沢、田尾、宇野、鈴木、小松、牛島あたりが適任でしょうが、どれも一長一短あって、決め手に欠けます。かと言ってまた高木守道を引っ張りだしてきても、と考えると、やはりここは山田しかいないでしょう(ま、落合博満という手はなくもないですが)。

 戦力的には巨人には劣ると言っても、ヤクルトにひけをとっていないはずの中日です。昭和29年以来半世紀近くご無沙汰の日本一を目指して、来季の巻き返しを期待したいと思います。

とりあえず、読むたびに(1日1回)


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