幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 9月26日 ● 目立つ左のスラッガー。

 近鉄のローズが遂に55号を放ち、王の日本タイ記録に並びました。またアメリカではボンズが67号でソーサを抜き史上2位に。残り試合数(11試合)を考えればマグワイアの70本を超えるのも問題ない感じです。

 ローズは左打者、王も左打者、ボンズも左打者。ちなみにこれまで日本で史上2位だったバースも左、三振王&ホームラン王のブライアントも左、王に次ぐ満塁本塁打男の駒田も左、シーズンサヨナラ本塁打記録を持つハウエルも左。さらに遡ればベーブルースも左、青バットの大下、赤バットの川上も左です。印象的な記憶に残るようなホームランバッターにはなぜか左打者が多いような気がします。

 しかし、イチローのように足で内野安打を稼ぐようなアベレージヒッターなら左打者というのもわかりますが、ホームランバッターは打席の左右はあまり関係ないはずです。実際に記録を調べてみてもそれは歴然としています。

 日本の通算打率20傑(4000打数以上)に、左打者は1位のリーを始めとして実に13人。上位6人では4位のブーマー以外リー、若松、張本、川上、与那嶺と左がズラリと並びます。2000打数以上4000打数未満の選手でも1位イチロー、2位バースとこちらも上位6位までに5人。アベレージに関しては、圧倒的な左打者優位を示しています。

 ところがこれが通算本塁打数20傑となると、1位王、3位門田、6位張本、18位掛布、20位加藤のわずか5人になってしまいます。現役でも秋山、清原、池山、広沢と上位は右打者が並びます。これは特に右打者有利ということではなく、右打者と左打者の比率にほぼ準じているだけです。

 ではどうして数では劣るはずの左のスラッガーが印象に残るような活躍をするのでしょうか?ここからは僕のあまり根拠のない推測ですが、左打者というのは右脳人間である可能性が高いと思われます。もちろん、右投げ左打ちという選手もたくさんいますから、必ずしも全員が右脳人間であるとは限りませんが、最初に挙げたような印象に残る左打者の多くは左投げ左打ちです。

 右脳人間だからここぞという場面で強いのか、というと、まだそれは証明されているわけではないと思いますが、何となく目立つことをやらかすタイプには右脳人間が多い気がします。絶対数では右打者にかなわない左打者ですが、満塁とかサヨナラとかの場面でホームランが打てるのも、やはり右脳人間だからではないでしょうか。

 ただ長嶋と新庄という日本プロ野球が生んだ2大トリックスターは右打者ですけどね。これはちょっとまた不思議です。ま、説明がつかないからこそ長嶋であり新庄なんでしょうけど。

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