幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 9月22日 ● 頭が良い人〜その1。

 よく女性の好みを聞かれると「頭が良い人」と答えることにしています。顔かたち、スタイル、性格、趣味などにも、もちろん好みはあるのですが、いろいろ考えると結局最終的な決め手になるのは僕の場合「頭の良さ」に尽きるのです。

 ところがこの「頭の良さ」というのは、人によって受け取り方が違うというか、定義が違うのでニュアンスが通じない場合がしばしばあります。一般に「頭の良い女性」というのは男性から敬遠されると思われているようで、少々バカでも男についてきてくれる素直で従順な女性が好まれると多くの女性も信じているようです。「男は度胸、女は愛嬌」という広く流布している言葉にも「頭の良さ」というニュアンスは感じられません。

 「じゃあクリタさんは東大とか出ている女の人が好きなんだ」なんて言われると、これも困ってしまいます。学歴というのはつまるところ受験勉強の技術の巧拙によるところが大きいので、僕の考えている頭の良さとはちょっと違います。「飯島愛みたいに頭の回転が速い人が好きなの?」と言われても、これもまた違うと言わざるを得ません。その場その場で当意即妙に受け答えできるというのも素晴らしい技術ですが、本質的な頭の良さとは少し違うと思います。

 もちろん東大を出ていることも、頭の回転が速いことも、頭の良さと無関係ではありません。それは僕の考える「頭の良さ」が表象的に表れているからです。ではその「頭の良さ」というのはどういうことか。それは、(1)身に付いた豊富な知識がある (2)その知識を元に論理を組み立て答えを導き出すことができる (3)導き出した答えで問題を解決できる (4)自分を客観視できる ということになろうかと思います。

 簡単に言うと(1)は物事を多く知っているだけではなく、それが体系的な知識となっていつでも取り出し生かせるように準備されているということです。時として「知識を蓄えるなんて無駄、調べればすぐにわかるようなことを覚える必要はない」という人がいますが、それは僕に言わせれば暴論です。ある情報を生なカタチで持っているのと、それを自分で消化して身に付けているのとでは全然違うからです。

 自分の中で未消化な情報は次の「論理の組み立て」というステップでは上手に生かすことができません。その情報の意味を把握していないと使いこなせないからです。あくまでも情報を知識に変換させて初めてそれは武器になるのだと思います。そういう意味では「物を知らない」人には、自ずと次の段階での限界があると僕は思います。

 次に(2)と(3)ですが、ここが頭の良い人の一番肝心な部分です。つまり僕の考える「頭の良さ」とは「課題解決力」のことだからです。最近流行の言葉で言うと「ソリューション」というやつです。それも過去の事例を持ち出して前例と同じようにすれば良いという「お役所仕事」的なやり方ではなく、その場、その時の状況に応じて、自分なりの最善な解決策を見つけて実践できる力のことを想定しています。

 ビジネスでも学問でも人間関係でも、頭の良い人は問題を抱えた時に、自らの知識を援用して仮説を作り検証して有効なやり方で課題を解決することができます。これが(1)〜(3)で僕が言っている「頭の良さ」の内容です。

 しかも、それは正しさとスピードを両方兼ね備えていないといけません。課題に対していくら正解を見つけだすことができても、現実には時間という制約があり、それを守れなければ意味がないからです。これを忘れてしまうと「無駄に頭が良い人」になってしまいます。「机上の空論」でもいけません。あくまでも、その頭の良さを現実に役立ててこそ、だと僕は考えているので。

 では(4)はどういうことか。長くなるので、これは明日に続けたいと思います。

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