特にどうこういうほど目立って悪いことがあったり、酷い状況ではないんだけど、なんだか些細なイヤなことが積み重なって、とっても鬱な気分になる時があります。よく考えればひとつひとつは大したことじゃないんだけど、それが生ゴミのようにどんどん集積していくのが気分が悪いんですよね。

　例えば少しだけ面倒な仕事を押しつけられた、しかも相手は何となく苦手な人だったりして、イヤだなぁ、と思った。先日買った服を着てみたら、ちょっとだけサイズが合っていなくて気になる、多分他人は全然見ちゃいないだろうけど。この前まで気軽に話していた女性が、何となく他人行儀な気がする、でも本人と話してみると別にそれほど変じゃない、恐らく忙しいだけなんだろうけど、少し遠くにいってしまったような気がして楽しくない。先ほどコピー用紙で指を切った。

　テニスをしようと思って連絡をしても、返事がすぐ来ないので予定が決まらない、早く返信しろよ、とちょっといらついた。コートの抽選に外れてしまい、慌ててコート確保に連絡を取りまくった。思わず言ったセリフが痛いところを突いたらしく、少しだけ人を傷つけた、本当のことを言ってしまっただけに謝りにくい。予定していなかった急な出費、大した額じゃないけど、でもアレが買えなくなった。友人からメールが来たが、落ち込んでいた内容だったので一緒に落ち込んだ。今日発売のはずの雑誌が見つからない。明日はいつもより30分早起きしなくてはいけない。

　全部本当の話ではないけれど、全部嘘でもありません。とにかく、こうしたちょっとした面白くないことが立て続くような日が時々あるのです。それはテロに遭って怪我をしたり友人を亡くしたという人に比べれば、本当に些細などうでも良いことばかりなのですが、でもやっぱり「小さくても確かな不幸」です。こんな日は、誰かの温かい優しい言葉ひとつで立ち直れたりします。だから、僕にはなるべく優しく接して欲しいものです。もちろん、落ち込んでいない日でも可です。

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