幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 9月19日 ● 大相撲の再建を。

 大相撲が末期的な状況に陥っています。場所前の目玉だった綱取りの魁皇は休場、カド番の雅山もあっさり休場して陥落決定、千代大海も怪我で休場、大関復帰を目指す出島も早々に6敗目を喫してしまいました。貴乃花の復帰はいつになるか見当もつかず、残る武蔵丸と武双山もポロポロと星を落とし、特に武蔵丸は金星配球王になっています。もちろん、こんな場所ではお客さんもあまり入っていません。

 本来秋場所というのは、夏巡業も終わり稽古も充実、体調も万全、しかも東京場所で部屋から通えるということもあって、実力が発揮しやすく番狂わせの少ない場所のはずです。それがこんなに悲惨なことになってしまったのは、ひとえに上位陣の怪我の多さが原因。ちょっと強くなると、すぐに故障してしまうという事態がここのところ目立って多くなってきています。

 もともと力士というのはスポーツ選手として見た場合、明らかに太りすぎであることは論を待ちません。どんなスポーツ選手だってオーバーウェイトは故障に直結するのに、力士だけが例外なはずありません。それなのに力士の大型化は近年ますます進み、幕内力士の平均体重が150kgを超えた頃から故障が目立つようになったのです。

 大型力士に勝つためにより大型化して対抗する。この繰り返しが故障を招き、力士寿命を縮め、あまつさえ大相撲自身を自滅させているのだとしたら、まるで大相撲はかつての恐竜と同じです。かくなる上は、体重制限でも導入しないと、まさに大相撲は自らの「重さ」で潰れてしまいかねません。

 少なくとも、昔ながらの経験則だけではなく、先端のスポーツ医学を大々的に導入し、故障が少ない身体作りと稽古方法、生活習慣などを早急に解明することが必要です。その上で、常に最高のパフォーマンスを提供できるような環境作りを整えていかないと、力士が使い捨てになってしまいます。

 そして改革を実行するには、相撲協会に外部の人間を入れる必要があります。いくら互助会的組織だとは言え、力士出身者だけで全ての運営を行っているということ自体が、すでに時代遅れであると僕は思いますけどね。  

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