幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 9月6日 ● ローズは56本打てるのか。

 パ・リーグのせいか、あまり話題になっていませんが、大阪近鉄のローズがホームランを打ちまくっています。とうとう50本の大台に乗せ、ライバルである西武カブレラを突き放しました。残り18試合。今のペースでいけば、王の持つシーズン55本という日本記録更新は間違いないところでしょう。

 もしローズの新記録を阻むものがあるとしたら、ひとつは故障、そしてもうひとつが「王さんの偉大な記録」をガイジンに破られるのは許せない、と考えたパ・リーグ、特にダイエー投手陣が勝負を避けて逃げまくることです。

 思い出されるのは、あの阪神が優勝した昭和60年。バースが鬼神の如く打ちまくり、王の記録まであと1本と迫ったところでの巨人戦。監督・王を気遣ってか、巨人投手陣はバースにストライクを投げず四球を連発。結局バースは54本のままシーズンを終えてしまいました。あれは日本プロ野球史に残る恥ずかしい行為だったと僕は思っています。

 今年もまた、王に遠慮してダイエー投手陣がローズを敬遠攻めする可能性もありますが、ローズにとって幸いなことは、近鉄とダイエーがともに優勝争いをしていることです。大事な直接対決で「いてまえ打線」の中軸を毎回歩かせていては、勝ちを譲るようなものです。さすがに3連覇と王のホームラン記録を秤にかければ3連覇を優先することでしょう。

 もうひとつローズにとって幸いしているのは、カブレラの存在です。かつてマグワイアとソーサが激しくホームラン王を争った時と同様に、ハイレベルなところで競い合えるライバルがいることで、新記録を壁とせず、より高い次元へと競争が導かれていくからです。ローズとカブレラが競り合えば、ファンの関心もどちらが勝つか、という方向にいくので、新記録阻止のために四球ばかり出していたら大ブーイングを受けることになってしまいます。

 できることならローズには60本の大台を目指して打ちまくって欲しいものです。固め打ちが多いローズなら、18試合で10本だって不可能ではないでしょう。そして、これからの日本のホームランバッターの目標は60本になります。「王の55本」という縛りがなくなって、ようやく本物のホームランバッターが日本にも生まれるのだと思います。

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